『丸の内を世界に開かれた交流創造の舞台へ』 東京・丸の内の復活物語!


『丸の内を世界に開かれた交流創造の舞台へ』 東京・丸の内の復活物語!江戸時代から将軍のお膝元として栄華を極め、いまもお洒落なビジネス街として愛されるまち、東京は丸の内。
丸の内のシンボルである「丸ビル」は1923年、第一次世界大戦後すぐに開館、日本のオフィスビルを代表する存在として隆盛を極めました。

しかし、そんな丸の内も90年代には、陰りを見せます。
訪れる人の数は激減、六本木、汐留などの新興オフィス街の後塵を拝する事態に陥りました。

このように一度は地に落ちた丸の内が、現在のように復活をとげるまでのストーリーがあります。

大正12年(1923年)2月に竣工・開館した旧丸ビルは、第一次世界大戦の大戦景気で急成長段階にあった日本のビジネスの中心として、その立場を確立しました。

ビジネスビルでありながら、建物の下層部分を「誰でも自由に出入りできる」オープンスペースとし、商店街を開くなど、話題を集める取り組みが幾つもありました。
当時を代表する巨大建築物で、大きさを比較する際には、今の「東京ドーム何杯分」のように「丸ビル何杯分」などと言われ、親しまれていたのです。

そう「丸の内といえば丸ビル」という時代があったのです。

しかし建物の経年劣化が進んだ90年代、阪神淡路大震災が起こったこともあいまって、耐震構造が懸念され、長年親しまれてきた旧丸ビルの建て替えが決定されました。


旧丸ビル

 

六本木、汐留、品川…ライバルの登場。

1999年、三菱地所の丸ビルの建て替えを決定と時を同じくするかのように、同じ東京の六本木や汐留、品川などに次々と大規模都市開発計画が持ち上がります。まちの象徴、丸ビルを少なくとも数年間は失うこととなる丸の内にライバル出現という大きな危機が訪れます。
マスメディアでも、新たに開発される都市と対比されながら、丸の内の未来を憂う声がありました。

そこで、丸の内を一手に引き受ける三菱地所は、スピード感をもって、新たな丸の内のまちづくりに励むこととなります。

新しい丸ビルのコンセプトを「GLOBAL BUSINESS HUB~世界に開かれた交流創造の舞台~」とし、世界のTOKYOのビジネスのハブとしての役割を持たせようとしました。
1920年代からオフィスビルの代名詞として存在してきた丸ビルの、歴史と経験によって生み出された、視座の高いコンセプトです。

こうして、2002年に、新しい丸ビルが完成することとなります。

さらに、遅れること5年、新しくなった丸ビルの隣に「新丸ビル」が完成します。


隣合って建つ、丸ビルと新丸ビル

 

丸ビルが変わることは、丸の内が変わること

丸の内と言えば、丸ビル。丸ビルと言えば、丸の内。
丸ビルが変わるということは、同時に丸の内のまち自体が変化することでもあります。

そのため、単に丸ビルを新しくするだけではなく、包括的なまちづくりの施策が必要でした。

 

ポイントは「人の流れ」

その必要性から、三菱地所は、まちを歩く人の流れに目をつけました。

新しい丸ビルの完成後、オフィス街である丸ビルを中心としたエリアと、歓楽街、銀座・有楽町エリアを徒歩で行き交う人々の流れがありました。
これら2拠点間を歩く人々に、丸の内が更に魅力あるまちに思ってもらえるようにと、2つのエリアを結ぶ道を整備。

それが、「丸の内仲通り」の改修です。
「アーバン・リビングルーム~都市の居心地の良い居間~」を新しい仲通りのコンセプトに置き、改修が進められました。

街路樹が統一された他の通りとは差別化をはかり、
仲通りには、ケヤキ、カツラ、シナノキ、イチョウなどの成長速度の異なる様々な街路樹を植え、景観にテンポを生み出し、歩いているだけでゆったりと楽しめる道に改修、超高層のビルが立ち並ぶオフィス街にいることを忘れてしまうかのような、居心地のよい空間へとうまれ変わりました。

通り沿いには、ファッションブランドを中心としたショップが軒を連ね、都内有数のお洒落なまちとしても、認識が広まっているようです。

 

まとめ

ライバルの登場により、一時は「たそがれの町」とまで言われた東京・丸の内。丸ビル・新丸ビルの建設と、人の流れに目をつけた道路の改修で、見事に復活を遂げました。

日本を代表するオフィス街としてだけではなく、若者も集まるファッション・グルメのまちとしての魅力も加わって、集まる人を増やすことに成功した、三菱地所の丸の内のまちづくり。
先月は、新丸ビルオープンからちょうど10周年でした。累積の来館者は、なんと2億人を越えるそうです。

今月10/1にリニューアルオープンした東京駅丸の内駅舎も、丸ビルと並ぶ丸の内のシンボルとして仲間に加わりました。

丸の内エリア、有楽町エリアでは2012年10月現在、IMF・世界銀行の年次総会が行われており、
期間中は海外から合計約2万人が訪れます。

合わせて、各種イベントが開催されていますので、週末は、下記イベント情報なども参考に、東京丸の内へ出かけてみてはいかがでしょうか。

 

【イベント情報】
10/14まで、丸の内仲通りで「丸の内ガーデニングショー2012」が開催されています。
【丸の内ガーデニングショー2012】〜10/14
http://www.mn-garden.com/

仲通りを中心に、「丸の内イルミネーション2012」が開催されています。
101万球のシャンパンゴールドのLEDが丸の内を彩ります。
【丸の内イルミネーション2012】〜3/17 (17:00〜23:00)
http://www.tokyo-event.jp/details/90006063.html

 

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