よみがえる日本の表玄関・東京駅。丸の内で100年ぶりに元の姿に!


よみがえる日本の表玄関・東京駅。丸の内で100年ぶりに元の姿に!本日2012年10月1日、重要文化財でもある東京駅・赤レンガ駅舎(丸の内駅舎)が復原されました。

2007年の着工以来5年の工期・総工費500億円をかけて実施された、この保存・復原工事では、戦災時に焼失した屋根を修理するだけでなく、後世の修理で改造された部分も原型にもどすという「復原」工事が行われました。

100年の歳月をかけて、大正3年 開業当時の風格ある姿がよみがえります。

 

歴史的建造物と最先端技術の融和

大正3年(1914年)に創建された東京駅丸の内駅舎。その堂々たる姿や、洒落た赤レンガづくりが人気を呼び、多くの人々に愛されてきました。

昭和20年(1945年)の戦災により、南北のドーム、屋根、内装と、その大部分を焼失。戦後、3階建てだった駅舎を2階建てに修復し、現在まで多くの旅人を送り迎えてきました。

今回の保存・復原工事は、
・歴史的な外観を忠実に再現し、東京の風格ある都市空間の形成に貢献する。
・鉄骨れんが造の下に新たに地下施設の建設をし、駅機能の拡大をはかる。
・未来へと継承するために、巨大地震にも耐えうる最先端の「免震設備」を整える。

これら3つを目的として実施されました。

見た目美しく、元の姿に戻ったのはもちろんのこと、見えない部分でも、最先端技術で安全・便利な旅の実現がはかられています。


開業当時の東京駅

 

動きだす東京駅

グランドオープンに先駆け、先日9/22〜9/23には、東京駅をスクリーンに使った「プロジェクションマッピング」が上映されました。

プロジェクションマッピングは、建物に、その形状にあった映像を投影し、あたかも建物が動いているような印象・違う建物になってしまうかのような印象を与える、最先端の映像表現技法の一つです。

今回の映像のテーマは「時空を超えた旅」
東京駅の過去や未来が、東京駅いっぱいに映しだされました。

このイベントは、12/21〜12/28に再度開催されます。

 

丸の内を、光で彩られるまちへ。

復原された駅舎の目の前に広がる東京丸の内では、
本日の夕暮れ17時から「丸の内イルミネーション2012」のイベントが始まります。

有楽町と大手町を結ぶ約1.2kmに及ぶ丸の内仲通り沿いの街路樹約230本が、上品に輝く丸の内オリジナルカラー“シャンパンゴールド” 色のLED約101万球に照らされ、鮮やかに浮かび上がります。

例年は、クリスマス前の11月中旬から始まるこのイベント。
今年は、東京駅のグランドオープンを祝し、本日から2013年の2月17日まで。

東京駅や有楽町駅近くのかたは、仕事帰りに少し足を伸ばしてみては如何でしょう。ライトアップは、23時までです。

 

未来にのこる、東京駅

リニューアルした東京駅の屋根には、東日本大震災で大規模な被災をした、宮城県石巻市雄勝町や登米市で採掘された「スレート石」が1万5千枚、葺かれています。

東北の大地が、2億5千万年に亘る、永い時の中で産みだした、美しくも屈強な石が、東京駅駅舎を支えています。

東京駅は、未来に向けた「復興のシンボルとなれば」と地元職人は語ったといいます。

 

まとめ

東京駅が100年ぶりに創建当時の風格を取り戻しました。

・歴史的な外観を忠実に再現し、東京の風格ある都市空間の形成に貢献する。
・鉄骨れんが造の下に新たに地下施設の建設をし、駅機能の拡大をはかる。
・未来へと継承するために、巨大地震にも耐えうる最先端の「免震設備」を整える。

という3つの目的を果たし、また、復興のシンボルとしても位置づけられています。
あわせて

・丸の内イルミネーション 10/1〜2/17
http://www.tokyo-event.jp/details/90006063.html

・東京駅プロジェクションマッピング 12/21〜12/28
「東京ミチテラス2012」 http://www.iemusubi.com/event/single/42

が開催中、開催予定ですので、是非ご訪問を。