「ゆるキャラ」が盛り上げる!地方メディアの活用方法


「ゆるキャラ」が盛り上げる!地方メディアの活用方法ゆるいキャラクター設定で知られ、各地方で約1500体もいる「ゆるキャラ」。

しかしその効果たるや、決してゆるくはありません。ときには数百億円以上の経済効果、さらに雇用まで創出してしまい、最早”すごいキャラクター”である、「ゆるキャラ」。

メディアの活用方法として、顧客とのコミュニケーションに「ゆるキャラ」がなぜ有効なのかをご紹介します。

「ゆるキャラ」三箇条~「ゆるキャラ」の定義はこれでござる!~

見た目は緩い「ゆるキャラ」ですが、しっかりと定義付けされています。
「ゆるキャラ」の提唱者と言われる、三浦じゅんさんは、あるキャラクターが「ゆるキャラ」として認められるための条件として、以下の三条件を挙げています。
1.郷土愛に満ち溢れた強いメッセージ性があること。
2.立ち居振る舞いが不安定かつユニークであること。
3.愛すべき、ゆるさ、を持ち合わせている事。
※これに加え「原則として着ぐるみ化されていること」も条件に挙げられています。

ゆるさが定義に入っているのはなかなかユニークです。時には緩すぎて、熊本県のゆるキャラ「くまもん」が県知事さんに「行事でのマナーがある…」とお叱りを受けるケースも。

 

 

本当に共感できるストーリーはあるか。

どんなに面白おかしくキャラクターを作っても、中身が伴っていなければ、ただの客寄せパンダとなってしまいます。

そこで質問です。
あなたの地元の自慢できる事ってなんですか?

・・・・

意外と自信を持って答えるのは、難しいのではないでしょうか。
悲しいことに、地元の良さや特徴を伝えることが出来る人は少ないのが現状です。
旅行していると、素敵な場所でも、現地の人から、
「よくこんな何もない場所に来たねー。」「ここの何がいいの?」と聞かれるなど、
その土地の良さを、県外の私の方がよく知っているという経験をしたことがあります。

でも、魅力的なストーリーってどの場所にもあるの?
私は「はい!」と強くお答えします。

前述しましたが、地元の多くの人が、意外と自分たちが住んでいる町を理解していません。
美しい自然・子どもと安心して住めるまち・そして美味しい地産料理。

県内の人にとっては当たり前で、注目する点がない場所でも、
県外の人にとっては羨ましいことは日本各地に山ほどあるのに、注目されずにいるのです。

 

 

「ゆるキャラ」が持つ、ストーリーを伝えるチカラ

魅力的な地方であったとしても、お固い役人が、お固い日本語で地方の良さを伝えても、何も伝わりませんし、面白くもありませんね。

そこで必要になったのが、地方の魅力を伝えるチカラ。
地方が持つ多くの魅力、美しい大自然や、美味しい料理、子どもを育てやすい町・・・

そんな地方の魅力をその土地のソトに、分かりやすくも面白く伝え、
地方に関心を持ってもらう、「すごい!」「いいね!」「行ってみたい!」「住んでみたい!」と感じてもらう、
という使命を授かったのが、われらが「ゆるキャラ」なのです。

キャラクターというのは、たとえ無機質な組織や商品であっても、楽しさや面白さといった感情、物語性を与えてくれます。ビジネスをエンターテインメント化するにはうってつけの方法なのです。

企業キャラクターで言えば、ソフトバンクの「お父さん犬」が、“家族の繋がり”を面白おかしく伝えています。企業がキャラクターを通して、消費者に自社のメッセージ・ストーリーを分かりやすく伝えている良い事例ですね。

ゆるキャラは、地方独自のストーリーやそのメッセージを、ゆるーく伝えます。
見ているだけでも楽しく、ワクワクしてきます。地方のストーリーに、ゆるさや面白さが加わることで、消費者の話題を作ることができるのです。ここに、現代の消費者とのコミュニケーション方法としての有効性があったのです。

 

飽きられた「ゆるキャラ」

昔から地方の発信方法として、ミス・コンテストが行われたり、商品で言えばご当地限定キティちゃんストラップがよく売られていました。しかし今では、使い古された手法として、もはや話題づくりは出来なくなりました。

そして現在「ゆるキャラ」というコミュニケーション方法も、一気に消費され、飽きられ、消えつつあります。
しかし、一過性だと揶揄されながらも、未だ多大な経済効果を生み出し、窮屈な現代社会を生きる消費者にとって“癒し・やすらぎ”を与えている「ゆるキャラ」。

地元の魅力をストーリーにして、その象徴であるキャラクターが、地方を売りだしていくには、まだまだ課題がありますが、社会状況に翻弄されず、ゆるーく対応していって欲しいですね。

 

 

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