粋な江戸風情が残るまち神楽坂!神楽坂の魅力にせまる


粋な江戸風情が残るまち神楽坂!神楽坂の魅力にせまる粋な江戸風情が残るまちとして、東京の一大観光地として親しまれている、東京神楽坂。

現存するかつての江戸城外堀から尾根地形を駆け上がるようにぐんぐんと上がっていく坂の周辺にできたまち、それが神楽坂です。

 

地形を利用した「おもてなしの空間」

神楽坂と言えば、花柳界。
政治家や経済界の大物たちが会合を開く料亭が多く集まっています。

いったいどうして神楽坂には、このように料亭が集まったのでしょうか。

その理由の1つに「路地・傾斜の活用」があります。

メインストリート、神楽坂通りから一歩横道に逸れれば、激しい傾斜がついた曲がりくねった路地が続きます。

アップダウンの多い狭い路地は、「奥」を見せることのない、細長く縦長に続く料亭という「建物利用」にぴったりの土地柄でした。神楽坂のまちはこの狭い路地裏という条件を有効的に利用し、「おもてなしの空間」に変化させました。

 

多様な表情を持つ神楽坂

神楽坂を利用するのは、政治家や経済界の大物だけではありません。
上り下りの通りをゆくのは、国内外の観光客、家族連れ、地域住民、地元大学生と、様々な人たちによる賑わいが絶えることなく続きます。

それに応じて店も、観光客向けの土産屋から、住民向けの生活用品店まで、
老舗和菓子店、料亭から、洒落たフレンチ、イタリアンまで、さまざまな商店が、メインストリートに軒を連ね、また迷路のような路地に隠れるように佇んでいます。

神楽坂通りは、端から端まで登り切るまでに徒歩で10分程度、この狭い空間に多種多様な人が行き交い、実に様々な機能持ったまちの要素がぎゅっと凝縮した、とてもいきいきとしたまちなのです。

 

ゆずりあう「粋」なまち、神楽坂

人通りが絶えることのないこのまちでは、すれ違う時に、見知らぬ人と肩がぶつかりそうになって、すっと身を引く、そんな光景をよく見かけます。

こんな光景も、ひと1人が通るのにやっと、というようなとても狭い路地が多い神楽坂だからこそ。

メインストリートの神楽坂通りから少し路地を行ったところには、「袖摺坂(そですりざか)」という名称の坂があるほどです。

このすっと身を引く、狭い道だから相手にゆずる、この美しい所作やこころの豊かさが神楽坂の粋な雰囲気を作り上げているのかも知れません。

 

まとめ

狭い路地が多いという土地性が、まちに「おもてなしの空間」と「粋な仕草」を生み出し、江戸まち風情を醸し出す神楽坂。

メインストリートが「表」なら、一歩横道にそれたところに広がる料亭エリア、迷路のような路地空間は「裏」。
着物の表地ではなくあえて裏地に装飾を施し、それが江戸の「粋」だといった江戸町人の精神が、そのまま反映されているまち、とも言えそうですね。

 

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