「越後妻有の大地の芸術祭」をはじめ、日本各地で地域に根ざした芸術祭が行われている中「みずつち」の名で親しまれる新潟市の芸術祭には、どんな特徴があるのでしょうか。
二つの大河にかこまれた都市、新潟市
西側には日本一の長さの信濃川河口。東側には下流部日本一の水量を持つ阿賀野川河口。
日本が誇るふたつの大河に囲まれて新潟市はあります。
水路が張り巡らされたこのまちは、日本有数の米どころとしても知られています。
自然や文化、歴史と作品が融合する芸術祭
[作品:Maeda Noriaki]
2回目の開催となる「みずつち」の芸術祭、
テーマは「転換点~地域と生命 (いのち)の再生に向けて~」。
3.11後のこれからを考え、展示を通して人々の心に残った思いが未来への希望につながる機会になればという思いが込められています。
開催するプロジェクトは「アートプロジェクト」、「市民プロジェクト」、「シンポジウム」の3つの柱で構成されています。
市内各地で招聘と公募で選ばれた、約60組の作家による現代アート作品が新潟の港にある万代島旧水揚場をメイン会場に、秋葉公園や信濃川やすらぎ堤など、水と土の文化に触れられる場所を中心として市内各地で展示されています。
市民が“おもてなし”をする芸術祭
[作品:Kamin Lertchaiprasert]
アーティストが作品を展示するだけではなく、
市民や地域が主体となって芸術祭を盛り上げています。
3つの柱の1つ「市民プロジェクト」は、まさに市民が中心となり芸能、アート、食、まち歩きなど、イベントのみならず、まちづくりや地域の活性化に繋がる多彩なプロジェクトを支援することで、参加者を“おもてなし“しています。
新潟大学学生有志が作品の展示場所、イベント会場、駅前などで新潟大の学生たちがチンドン屋の演奏、「水と土」や「地域のにぎわい」をテーマに市民によって撮影された映像作品を上映する短編映画祭など、市民が積極的に盛り上げます。
まとめ
水と土、自然に恵まれる一方で、水害など自然災害などを経て独自の歴史・文化を歩んできた新潟市。その新潟の独自の「風土」を活かし町全体が美術館のようになったアートイベント「水と土の芸術祭」。
是非、新潟の魅力を体感してみてはいかがでしょうか?
<開港都市にいがた 水と土の芸術祭2012公式ホームページ>
http://www.mizu-tsuchi.jp/
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