小布施若者会議 参加レポート
1日目


小布施若者会議 参加レポート1日目全国から300名近くの若者が長野県 小布施(おぶせ)町に集まり
地方に共通する様々な課題解決に向けたアクションプランを考え、提案し合う、
小布施若者会議」が9/7~9/9の3日間の日程で始まりました。

36ものチームに分かれた若者たちが「10年後の日本を考える」を基本方針に、農業、エネルギー、ものづくりなど、さまざまなテーマで議論し、町へ提言を行います。

きょう1日目は、会議の参加者が「小布施を知る日」

東京は池袋から高速バスで4時間。
小布施総合体育館に集まった参加者が、小布施在住の友達「オブトモ。」の案内のもと、小布施のまちを散策し、その目で、その足で、全身で小布施を感じます。

まちなみ修景(しゅうけい)事業

栗菓子の老舗「小布施堂」や「長野信用金庫」近くの市街地では、統一感のある蔵造りの黄色い土壁と瓦。
このあたりでは1982年から話し合いが持たれ、1992年にかけて修景されてきました。

葛飾北斎を、この地 小布施に連れてきた豪農商、高井鴻山(たかいこうざん)の隠宅「悠然楼」を記念館化する計画が持ち上がった際、周辺のまちなみ整備が住民より提案されたそうです。

小布施町を含めた関係者で話し合いが持たれ、建物の内側は所有者の自由だが、外側は近隣や町全体の共有のものとみなして修景事業を進めていくコンセプトが決まり、統一感のあるまちなみを実現しました。

 

地域にひらかれた庭

小布施で特徴的なのが「ひらかれた庭」。オープンガーデンの取り組みです。
地域のひとを、所有する土地・区画で厳格に境界線を引き、分けるのではなく、むしろ境界を曖昧にする。
オープンガーデンの札がある民家の庭は、自由に入ってよい。結果として、まちの色々な場所が「通りぬけ可能」な、まちを人々が歩けるまちになっていました。

 

まちにひとつの小学校・中学校。

4km×5kmのちいさな町、小布施。まちにひとつだけ小学校・中学校があります。まちで暮らすほぼ全員が、先輩後輩の関係で、結束が強いとか。


小学校も、美しい景観を守るために低層階の造りになっています。
まち全体で、景観を大切にしている雰囲気が感じられました。
まちを行く小学生・中学生とすれ違うと「こんにちは!」と気持ちのよい挨拶。

小学校のすぐ側に、”交流と創造を楽しむ文化の拠点” 町立図書館「まちとしょテラソ」があります。古谷誠章氏によって設計されたふしぎなカタチの図書館は、講座やおはなし会が開催されるなど、まちの人の交流の場として機能しているようです。

ピックアップ小布施

その他、町民の方がガイドになってくださり、一緒に歩いた「小布施を知るツアー」から、小布施の魅力を写真とともに、ピックアップしてお伝え致します。


近隣の酒屋さんの社長から聴く、小布施のまち。


こんな道が民家の庭にあるんです。
「小径」っていうのがいいですね。

 

歩道には、栗の木を使ったブロックタイルが並べられています。
歩き心地も、雰囲気も、あたたかい歩道です。
雪が降ったら滑りやすくなるので、藁をひくとか。

 

まちの中を冒険している感じがして、子どもの頃に戻ったよう。

混成チームで楽しく会話をしながら町を散策。

初対面だった参加者も、散策を経て仲良くなり、気がつくと各チームがしっかりまとまっていました。
最初に、「小布施を知る」イベントを持ってきたのは、参加者同士が仲良くなり、今後2日間が円滑に進むように、という機能もあったのでしょう。

最後に写真と共に、1日目の流れを早送りで紹介致します。

7:30 池袋西口公園に集合
池袋に、大きな荷物を持った人たちがたくさん集まって来ました。

12:00 小布施町に到着
地元メディアが勢揃い。

12:30小布施の総合体育館でチームの顔合わせ
体育館を目一杯使っています。参加者の多さが見て取れます。

13:00〜  開会式
実行委員長の三谷宗一郎さん。若いです。

13:10〜14:30 野中郁次郎さん×市村良三小布施町長の対談
暗黙知よりはじまる知の創造SECIモデルをもとに読み解く。

15:00〜  小布施を知るツアー
1日目のメインイベントです。天気にも恵まれ、小布施の空気をいっぱい感じることができる時間となりました。

・小布施の自然

美しい山景色を、まちのどこからでも楽しむことができます。
自然と共生しているまちなのです。

17:00〜 翌日のチーム議論のための作戦会議
まちを散策した後は、初対面だったメンバーもすっかり仲良くなり、
各チーム楽しそうに作戦を立てていました。

宿泊は、町の民家に滞在させていただく「ホームステイ」と、
長野県出身者を対象に、小布施のお寺に泊まる「テラステイ」に分かれました。


テラステイの様子

筆者は「玄照寺」に泊まらせていただきました。お寺の中で泊まる滅多にない機会でした。


長野県出身者と実行委員の皆さんで交流。

地元の方にもご参加を頂き、楽しい歓談の時間を設けていただきました。

筆者グループでは、郊外の大農家の邸宅に宿泊させていただき、おいしいご飯とお酒、暖かいお風呂を頂きました。ごちそうさまでした!

まとめ

ありのままの小布施町の姿を、五感で感じさせてくれた小布施若者会議1日目。

小布施は、豊かな自然や、栗などの美味しい食材はもちろんのこと、いたるところで感じる住民の方の『小布施愛』に溢れたまちの雰囲気が、とても魅力的な町です。

2日目は、パネルディスカッションに参加したり、チームごとに様々なテーマの議論を行ったり。

2日目レポートも、是非御覧下さい。

小布施若者会議とは

 

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