美味しいおにぎりには欠かせない、名脇役「海苔」
実は、日本人にしか消化のされない不思議な食品。
焼かない海苔は、外国人の胃では消化されずに出てきてしまうそうです。
既に約1,500年前から海苔は食べられていた、日本人の食生活には欠かせない「海苔」の名産地をご紹介します!
生産量は生産枚数で算出されます。
以下は、生産量ベースのランキングになります。
(データ:一般財団法人海苔増殖振興会平成21年度)
全国
産地別の乾のりの総生産枚数:89.77億枚
1位:佐賀有明 全体の22%
生産枚数:17.9億枚
海苔と言えばやっぱり有明です。
その中でも佐賀有明は、地区町村規模で見ても全国第1位の生産枚数を誇り、全国から海苔養殖のプロフェッショナルが集まる地域として知られています。
2位:兵庫県 全体の18%
生産枚数:14.2億枚
瀬戸内の海苔といえば、兵庫県。
明石海峡を中心とした潮流の早い漁場で育まれた『兵庫のり』は、潮と寒冬の季節風にもまれ、やや硬いものの、その分色が黒くつやが良いのが特徴。
また、全国のグルメが注目する明石タイ・明石タコを生み出した栄養豊かで豊潤な海で育った『のり』は、おいしさの源であるアミノ酸を多く含んでいます。
3位:福岡有明 全体の14%
生産枚数:11.0億枚
堂々の3位は福岡有明。
有明海苔の産地である有明海は、九州の一級河川である大きな筑後川と矢部川から栄養豊かな水が流れ込んでいる栄養豊かな海。約6メートルの干満の差があります。有明海苔はその干満差をうまく利用して海苔作りが行われているのです。
有明海の海水の比重は、海苔の産地である瀬戸内海が26~27度の比重であるのに対し、22~23度と非常に低いのも特徴です。
4位:熊本県 全体の11%
生産枚数:8.8億枚
4位は九州は、熊本県。熊本県を含めて九州3地域で約5割程度を占めています。 有明海に程近く、栄養価の高い海苔で有名です。
5位:宮城県 全体の8%
生産枚数:6.8億枚
東日本の海苔は、宮城県。かすかな甘さと風味が格別とされる宮城県の海苔は、東日本大震災により、壊滅的な被害を受けましたが、生産枚数は5位にランクイン。
まとめ
海苔の名産地ランキングベスト5でした。
今回紹介した5県で、昨年の全国海苔生産枚数の以上に当たる73%を生産しています。
なお、海苔の主な産地は九州、瀬戸内海、宮城県、千葉県、伊勢湾などが有名で、ここでは紹介しなかった香川県や愛知県も生産枚数では惜しくも6位だったものの、立派な海苔の産地です。
海苔はたんぱく質、食物繊維、ビタミン、カルシウム、EPA、タウリン、ベーターカロテン、アミノ酸などが豊富に含まれており栄養に富んでいて、これからも日本人の健康寿命を延ばすのに貢献しそうです。
平成24年産野菜生産出荷統計確報
http://www.nori.or.jp/work/static_info.html