日本一変わった運動会!住民全員参加で小学校の運動会を盛り上げる「徳島県伊座利地区の運動会」


日本一変わった運動会!住民全員参加で小学校の運動会を盛り上げる「徳島県伊座利地区の運動会」徳島県の南部にある漁村集落、伊座利(いざり)地区。
この三方を山に、一方は海に囲まれた、人口100人強程度の小さなまちに日本一変わった運動会が行われています。

伊座利地区は、90年代はじめには、すでに高齢化率は40%を超えている地区。

そんな少子高齢化が日本でもかなり早く進んだ地区ですが、行政に頼らず、住民でまちを活性化させようという方針を決めました。

まちの産業である漁業を都会の子供たちに体験させる「おいでよ海の学校へ」などの地域資源を活用した企画を住民主導のもと行ったり、今回ご紹介する「日本一変わった運動会」も、町を住民の手で活性化させようという大きな方針のもとに行われることとなった施策の1つです。
とても興味深い取り組みです。

 

小学生から100歳のおばあちゃんまで!

「共楽/享楽運動会」と名付けられている伊座利の運動会は、なんと住民全員が参加します。小学生から100歳のおばあちゃんを含む約120人の大運動会です。

まちに唯一ある小さな学校の運動会を盛り上げるために、地域の住民が一丸となって企画から実施までを行っているのです。

主役は小学生ではなく地域のおじさんたち!
通常競技はルールにのっとり行われますが、この運動会では違います。
面白いことに、おじさんたちが勝手にルールを変更、リレーの邪魔をしたり、突然宴会をはじめたりと、やりたい放題です。

景品もかわっています、土鍋やほうきにビールまで。
小学生はもらってもあまりうれしくない景品かもしれませんね。

 

町の復活劇を象徴する大運動会

この運動会が話題になったり、体験学習企画「おいでよ海の学校へ」によって都会との繋がりが生まれ、人口流出による少子高齢化に悩まされていた伊座利に、続々と移住者が。

45%まで上がってしまった高齢化率も、いまでは25%と驚異的な回復を見せています。毎年行われているこの大運動会も、だんだん子どもや若者が増え、全体の人数も増えています。

一時は”陸の孤島”と呼ばれた伊座利地区の、華麗な復活劇を象徴するものとして見ることができますね。

他地域の面白い運動会

伊座利地区は、運動会を盛り上げる方法として、地域全体で参加し、
主役を子供からおじさんたちまでに広げることで、とてもユニークな運動会として有名になりました。

そこで他にも他地域で行われている。地域ならではの運動会・競技をご紹介します。

ニッポンの「田舎あそび」運動会

高知県で行われる、ニッポンの「田舎あそび」運動会。
田んぼフラッグや地元グルメを楽しむことができます。

宮宿小学校かぼちゃ運動会

この名前はもともと、子どもたちの賞品が何もなかったとき、
それぞれの家庭でとれた農作物を持ち寄って賞品としていたものだそうです。
今ではバトン代わりにカボチャを!
かぼちゃをもったこどもたちがグラウンドを疾走します。

やんばる大運動会

やんばるをPRするために開催した「やんばる大運動会」。
綺麗な浜辺を使ったご当地もの食い競争などを行っています。

いかがでしたか。
そういえば、そもそもなぜパン食い競争はパンだったのでしょうね。
日本の運動会は、全国どこも似たり寄ったりなものばかりでした。
これからは画一化された運動会から離れた運動会がたくさん広がっていくと良いですね。

日本の地域特有の運動会がありましたら、教えて頂けるそうと嬉しいです!

 

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