日本は、自然と共生する多様な農林水産業を世界に発信していきます。
出展するモノの中から、今回は三重県の食文化を紹介します。
式年遷宮で話題になった伊勢神宮を有する三重県。
意外と「三重県の食とは?」と尋ねられて、即答出来る方は多くはないのではないでしょうか。
そんな方々のために、世界に誇る三重県の食文化を紹介します!
野や山、里、磯、川、海の恵みに囲まれた立地
三重県は、松坂牛や伊勢海老など、志摩半島の美しい海の恵みを受けており、
稀にない環境が産み出す、特産品でいっぱいです。
イセエビやハマグリなどの特産品は、昔から伊勢神宮に献上されていたものです。
太平洋に面する地域は、黒潮の影響で四季を通じて温暖で、稲作を中心に食物栽培も盛んです。
煮干しやサバ・かつお節など、出汁の材料が豊富で、家庭では野菜の煮しめが多いのも特徴。
この出汁文化も世界に胸をはって誇る日本の食の一つですね。
絶対王者「松阪牛」と「伊勢海老」
三重県屈指の特産ブランドの一つとして、多くの人に愛されてやまない松坂牛と伊勢海老があります。
松坂牛は、育成の段階から、懇切丁寧に作られたこだわりの技法に加え、育成の段階では、ビールを飲ませる、マッサージに焼酎を使うなど、ユニークな方法が、上質な脂肪分を創り出しているとされています。
専門のステーキ店で注文すれば100g、1万円を超えることも珍しくない、三重県が誇る最高級の牛肉ブランドということがいえるでしょう。
また伊勢海老は、全国で水揚げ高二位を記録する三重県が誇る人気の高い食材として地元だけでなく銀座などの名店をはじめとして幅広く人気を博しています。
もったいない精神が詰まった食の知恵
三重県の特徴の一つとして、食材をギリギリまで使う文化があるようです。
例えばかつおの場合、骨はそのまま塩を振って焼き目が付くまで焼いた竈焼き(かまやき)や、バターで焼いた「はらも」も。
さらに、「へそ」は珍味として珍重されています。お魚の至る所を楽しむ、その食材の使い方は、まさに「もったいない」文化を表現していると言えます。
世界に誇る、日本の食文化を体現した三重県
さすが伊勢神宮の土地、日本の食文化をしっかりと体現しています。
恵まれた自然で育まれた食と、豊富な種類を持つ出汁や、食材の全てを楽しむ人々の知恵は、
「世界の食」をさらに豊かにするものとして貢献することでしょう。
三重県のおまけ
式年遷宮で伊勢神宮を訪れている人も多いのではないでしょうか。
その際、忘れてはならないのが、「伊勢うどん」
お伊勢参りの参拝客に提供され全国的にも有名となりました。
伊勢うどんとは、手打ちの太くて柔らかい麺にたまり醤油とみりんを加えたたれ汁を絡ませて食べるのが特徴です。