世界初!食がテーマの万博を応援しよう ミラノ万博2015


世界初!食がテーマの万博を応援しよう ミラノ万博20152015年、5/1〜10/31までの184日間に渡って、ミラノ国際博覧会が開かれます。

前回の2010年上海万博から、5年ぶりのとなる万博のテーマは、「地球に食料を、生命にエネルギーを」。

実は、食という単一のテーマで行われる大規模な万博は世界初なんです。

 

 

そもそも万博って?

万博は、万国博覧会の略、正式には国際博覧会と言います。
テーマと規模を総合的に判断し、博覧会国際事務局(BIE)が認定を下した場合のみ、万博ということができます。

万博は、国際博覧会条約(BIE条約)に基づき、登録博覧会(登録博)と認定博覧会(認定博)の2つに大別されます。

規模が大きく、より人類に共通する一般的なテーマの場合は「登録博」、
比較的規模が小さく、狭いテーマの場合は、「認定博」になるようです。

2005年「愛・地球博」や1970年「大阪万博」は、登録博。
1985 年「つくば万博」や、1975年「沖縄海洋博」は、認定博でした。
2015年のミラノ万博は、より規模が大きい登録博になります。 

 

「地球に食料を、生命にエネルギーを」

直近で行われた3つの登録博のテーマはそれぞれ、

1992年「ハノーヴァー万博」「Mensch, Natur und Technik(人間・自然・技術)」
2005年「愛・地球博」「自然の叡智 Nature’s Wisdom」
2010年「上海万博」「より良い都市、より良い生活」

今までの登録博のテーマは、少し漠然とした大きなテーマで行われてきたことが分かります。

それに対して、来年のミラノ万博のテーマは、「地球に食料を、生命にエネルギーを」。

「食」という狭いテーマで行われる大規模な登録博は世界初です。

それだけ「食」に関する技術や文化が、人類共通の課題だという認識が高まってきたということですね。

 

日本館のテーマは?

日本館は、日本貿易振興機構、通称ジェトロが主体となり出展されます。

出展テーマは「Harmonious Diversity -共存する多様性-」

メインメッセージは、
「日本の農林水産業や食を取り巻く様々な取り組み、 「日本食」や「日本食文化」に詰め込まれた様々な知恵や技が、 人類共通の課題解決に貢献するとともに多様で持続可能な未来の共生社会を切り拓く。」

日本独自の風土で育まれた食文化からヒントを得られることは多そうです。

ミドリムシからおすそ分けまで

「いただきます、ごちそうさま、もったいない、おすそわけの日本精神が世界を救う。」
日本食文化にまつわるソフトな部分を全面に打ち出したこの日本館サブメッセージのもと、

以下の万博サブテーマに合わせて、様々な日本の取組みが紹介されます。
1.「食料の安全、保全、品質のための科学技術」
2.「農業と生物多様性のための科学技術」
3.「農業食物サプライチェーンの革新」
4.「食育」
5.「より良い生活様式のための食」
6.「食と文化」
7.「食の協力と開発」

ミドリムシの光合成でエネルギーと食糧を同時に生産する技術や、
安全で均一な野菜を生産できる植物工場。

そんな最新の食にまつわる技術から、

世界的に見てもレベルが高そうな、自治体別に学校給食を通じて行われる食育、
味噌や醤油などの独特の醸造加工技術。

地域コミュニティ内で行われる食育や、和食の伝統、
五穀豊穣を自然に感謝する「おまつり」など、食にまつわる日本精神まで広く発信されます。

 
会津地方の「お田植祭」の様子

 

まとめ

世界初、食に焦点を当てた大規模万博であるミラノ万博ががいよいよ2015年に開催されます。

日本の食文化は、ハードな面ソフトな面共に、世界に誇れる素晴らしいものを持っています。
例えば、日本の中山間地域の自給自足型里山モデルなどは、地球規模の課題解決のヒントになりそうです。

是非とも大きなプレゼンスを発揮したいですね。
ちいきごとでは引き続き、ミラノ万博関連情報をお届けする予定です。
【ミラノ万博日本館公式ページ】
http://www.expo2015.jp/

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