80年以上の歴史を持つ古民家カフェ「城藤茶店/しろふじちゃのみせ」(土浦)


80年以上の歴史を持つ古民家カフェ「城藤茶店/しろふじちゃのみせ」(土浦)JR常磐線の土浦駅。駅近くの土浦城跡地になっている亀城公園には、春は桜が咲き乱れ、夏は睡蓮が堀に咲き、その美しさに多くの散歩中の人の足が止まってしまいます。この土浦城、なんと平将門が建てたという説もあるとかないとか。

自然を楽しみながら歩いて行くと、素敵なカフェが見えてきました。ここが、今回ご紹介する「城藤茶店」です。
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海軍の家族が住んでいた、素敵なカフェ

昭和11年築の古民家カフェ、藤城茶店。80年以上の歴史を持つ古民家を、リノベーションしたカフェです。

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昭和の初めごろ、土浦市の東側には、海軍の航空隊があり、ここ「城藤茶店」には、その海軍の御家族が住んでいたそうです。

今時珍しい!暖簾をくぐる喫茶店

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紫色の暖簾をくぐり引き戸を開けると、下駄箱が。下駄箱があるカフェは、なかなか珍しいですよね。そのまま奥に進むと、二間続きの板張りになっている和室があります。

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ふと視線を右にずらすと、大きな本棚があり、新聞も置いてありました。奥の部屋には手前の部屋と種類の違うテーブル、そしてカウンター席が。

美味しいかりんとうと、豊富なメニュー

ランチメニューは、藤城茶店のオリジナルカレー(850円)やナポリタンなど。ドリンクは、オリジナルブレンドコーヒー(550円)ホットマロンミルク(600円)、デザートはハチミツ醤油のお餅ワッフル(450円)があります。

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朝の時間帯にはドリンクにトースト・サラダがつきますので、朝ご飯を食べに来るのもよし。ちなみにドリンクを頼んだ際には、とても美味しいかりんとうが一緒についてきます。ドリンクを頼んだだけでも、お菓子が楽しめるというお得感も魅力的ですね。

このかりんとうは、土浦の銘菓前島生家の九万五千石のかりんとう。かりんとうと言うと「さくさくっ」とした食感が一般的ですが、これはしっとりとしていて、コーヒーとの相性抜群。また大きなザラメも付いているのですが、とても甘いというわけではなく、上品な和の甘さに仕上がっています。

家族だけではなく、皆を迎え入れるカフェ

家族の生活の場からスタートした、この建物。今は家族だけではなく、土浦駅の近くを通りかかった人たちも迎え入れる、温かいカフェに変わりました。

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人と人とのつながりを大事にする城藤茶店に流れる、田舎ならではのゆったりとした時間。時が経っても変わらない風鈴の音と風の匂いが、皆さんをここで待っていますよ。