手塚治虫が元住人?!アパートリノベーションカフェ「キアズマ珈琲」 (雑司が谷)


手塚治虫が元住人?!アパートリノベーションカフェ「キアズマ珈琲」 (雑司が谷)

木漏れ日が溢れる欅並木で見つけた、ノスタルジックな建物

買い物客で賑わう副都心”池袋”のすぐ側、落ち着いた雰囲気で風情のある街「雑司が谷」。

夏目漱石の有名な作品の一つ「こころ」で描かれた“雑司が谷霊園”や、安産・子安の神様である子母神をお祀りする“鬼子母神堂”など、神社やお寺が数多くあります。

「キアズマ珈琲」 (雑司が谷)

そんな雑司が谷駅から徒歩2分、鬼子母神堂へ続く、欅並木が素敵な参道を歩いていると、
ノスタルジックな雰囲気を醸し出すカフェがありました。

「キアズマ珈琲」 (雑司が谷)

その名は「キアズマ珈琲」。
入り口のガラスの格子戸が、まるで昭和にタイムスリップしたかのように感じさせてくれます。

「キアズマ珈琲」の“キアズマ”というのは、オーナーさんが好きなジャズアルバムのタイトルから由来しているそうです。
また、“キアズマ”は、“染色体が交叉する結び目の部分”を意味していて、店内も、人々のそれぞれの時間や感情が交叉するような空間になっています。

「キアズマ珈琲」 (雑司が谷)

「キアズマ珈琲」は、かつて手塚治虫が住んでいたといわれる並木ハウスの別館で、築80年の木造建築をリノベーションしました。
できるだけ以前のデザインを維持し、昔ながらの日本の良さをうまく残した可愛らしい建物に仕上がっています。

色使いが魅力、シックで大人な空間

店内も古民家らしい空間が広がっているのだろうと、引き戸を引き、足を踏み入れると、予想を良い意味で裏切る、センスの良いシックな内装に、アンティーク調の家具が目に飛び込んできました。

店内を暗くし、少しの照明と外から差し込む光をうまく活用することによって、開放的で落ち着いた空間を演出しています。

「キアズマ珈琲」 (雑司が谷)

なんといっても、色使いが統一されているのが魅力的。
左の壁とキッチンは緑一色で覆い尽くされていて、壁は黒板になっており、メニューが書けるように工夫されています。
対して、右の壁は白一色。
差し色に黄色が少し使われています。

そして、全体的に古民家らしい木の茶色が柱や、天井、テーブル、椅子などあちこちにちりばめられていて調和を保っています。

「キアズマ珈琲」 (雑司が谷)

お店の1階は、入り口入って左手にカウンター、右手には2人席の小さなテーブルが2つあり、奥には2階へと続く階段が。

2階に上がると白い壁で4人席の大きな木のテーブルが2つ。奥にあるちょっとした空間は、壁一面赤く、緑色のソファ2つに木のテーブル。

天井が高く、窓がたくさんあるため、日の光が心地良い開放的な空間が広がっています。ここでも色使いがとても魅力的でした。

「キアズマ珈琲」 (雑司が谷)

座席数は1、2階あわせて25席。お客さんとの距離が近すぎず、適度に離れているためとても落ち着けます。
1階が禁煙で、2階は喫煙席になっているため、タバコを吸う人にとっても、吸わない人にとっても安心で嬉しいですね。

「キアズマ珈琲」 (雑司が谷)

また、メニューは珈琲好きにはたまらない内容となっています。
ドリンクは、自家焙煎のコーヒー450円~。10種類と種類が豊富で、カウンターの中で珈琲を挽く香りがたまらなく良いです。紅茶は500円〜。

「キアズマ珈琲」 (雑司が谷)

フードは、ホットドックが400円〜、サンドウィッチが500円。そして絶品のベイクドチーズケーキ、ミルクシフォン、ガトーショコラが各400円。
フードと珈琲または紅茶とセットで800円〜と満足の内容です。

珈琲の味は苦みが少なくさっぱりしています。
鼻から豊潤な香りが抜けて、とてもリラックスできます。

レトロシック×古民家=キアズマ珈琲

店内にはオーナーさんが好きなジャズがBGMとして静かに流れています。
開放的な店内に、珈琲の美味しい香りに包まれて、なぜか自然と暖かな気持ちにさせてくれます。

「キアズマ珈琲」 (雑司が谷)

時間の流れがゆったりしていて、時が経つのを忘れてしまいそうです。
古き良き日本を感じさせる昭和な外観にシックな内観。そのギャップにあなたもきっとキアズマ珈琲の虜になること間違いなし。

「キアズマ珈琲」 (雑司が谷)

雑司が谷を散歩して、「キアズマ珈琲」で美味しい珈琲を一杯。
そんな贅沢な休日を過ごされてはいかかでしょうか。