邪気を祓う力も!?桃の名産地ランキングベスト5


邪気を祓う力も!?桃の名産地ランキングベスト5日本や中国において、古くから桃には邪気を祓う力がある事を知っていましたか?

日本神話『古事記』や、昔話『桃太郎』では、鬼を追い払う物語があるほど、桃は邪気を払う力があると信じられていることで、桃の節句(3/3)は女の子の健やかな健康を祈る行事が生まれたと考えられています。

またモモは、カロリーが低い上に、食物繊維やビタミンEなどの栄養成分が豊富に含まれています。そのため、便秘解消への効果が期待できます。

そんなヒミツをもった、2014年の桃の名産地を、農水省2014年2月10日公表の資料より紹介します!

全国の桃の収穫量・出荷量・結果樹面積とは

収穫量:13万7,000t
出荷量:12万5,400t
結果樹面積:9,850ha
前年産に比べてそれぞれ1万2,300t(10%)、1万1,300t(10%)増加しました。

※結果樹面積とは、栽培面積のうち生産者が当該年産の収穫を意図して結果させた面積をいう。
※収穫量とは、収穫したもののうち、生食用又は加工用として流通する基準を満たすものの重量をいう。
※出荷量とは、収穫量から生産者の自家消費量、贈与した量、収穫後の減耗等の量を差し引いた重量をいう。
※ももにはネクタリンを含む。

(データ:平成26年産野菜生産出荷統計確報農林水産省作況調査2015年2月10日公表より)

1位:山梨県:33%


収穫量:46,500t
出荷量:43,700t
結果樹面積:3,250ha

フルーツ王国「山梨」が堂々と1位!
水はけが良い山梨の土地柄から、糖度が増し、甘味が強いのが特徴。7月上旬から、「夢しずく」、「白凰」、「浅間白桃」、8月上旬には「川中島白桃」と桃の品種も時期によって代わる代わる、様々な味を楽しむことが出来ます。

2位:福島県:21%


収穫量:29,300t
出荷量:27,000t
結果樹面積:1,540ha

福島産の桃と言えば、「あかつき」。桃の果肉はよくしまっており、甘みも強いのがあかつきの特徴です。

3位:長野県:7%


収穫量:16,300t
出荷量:15,000t
結果樹面積:1,070ha

武田信玄、上杉謙信の川中島の戦いでも有名な「川中島白桃」が、長野県では有名です。
ネクタリン系品種の生産では日本一の長野県と言われ、固めの桃の生産も多いです。

4位:和歌山県:6%


収穫量:10,800t
出荷量:99,200t
結果樹面積:770ha

西日本最大の産地、和歌山県。中でも桃山町は江戸時代に栽培が始まったと言われております。
品質の高さ、味の良さから高い評価を得ている「あら川の桃」は、水はけのよい地質と温暖な気候で育った所以です。

5位:山形県


収穫量:8,170t
出荷量:7,370t
結果樹面積:596ha

サクランボ、ラ・フランスでも有名な「山形県」
ももは温暖な気候を好むため大きい産地では山形県がほぼ北限だと言われています。
ただ北限ゆえの夏の涼しさが、桃の甘さをより完成度を高めています。

まとめ

以上、桃の名産地ランキングベスト5でした。

今回紹介した5県で、昨年の全国モモ生産量の8割に迫る75%を生産しています。

なお、ここでは紹介しなかった桃太郎伝説の岡山県も立派なモモの産地で、6位だった新潟県などがあります。

桃はバラ科モモ属の落葉小高木で、中国西北部の黄河上流域が起源とされており、ヨーロッパへはペルシアを経由して1世紀頃には導入されていたといわれています。

一般にモモの栽培は、マイナス15℃の低温にも耐えるほど寒さに強い一方で、日当たりがよく、水はけのよい場所が適します。そのため山梨、福島、長野など盆地に多いといわれています。
そのことがランキングからも読み取れますね。

平成26年産もも、すももの結果樹面積、収穫量及び出荷量(農水省)
http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_kazyu/