日本が誇る!経済産業大臣指定伝統的工芸品(都道府県別まとめ)


日本が誇る!経済産業大臣指定伝統的工芸品(都道府県別まとめ)経済産業大臣指定伝統的工芸品まとめを都道府県別にご紹介します。

経済産業大臣指定伝統的工芸品とは


伝統的工芸品産業の振興に関する法律(昭和49年5月25日、法律第57号)に基づいて経済産業大臣により指定された日本の伝統工芸品を指します。

工芸品の条件

  1. 100年以上前から続いている技術・技法を使用
  2. 原材料も昔と同じものを使用
  3. 長い年月をかけて培った職人の技が作り上げたもの
  4. 現代まで日常生活に使用されている製品
  5. 生産者が一定の地域に集まっている

工芸品の品目

経済産業大臣が指定する伝統的工芸品の品目数は、2014年(平成26年)11月26日時点で219点を数え、分野ごと(業種別)の内訳は以下のとおりである。

織物 (36個) / 染色品 (11個) / その他繊維品 (4個) / 陶磁器 (31個)
漆器 (23個) / 木工品・竹工品 (31個) / 金工品 (14個) / 仏壇・仏具 (16個)
和紙 (9個) / 文具 (9個) / 石工品 (4個) / 貴石細工 (2個) / 人形・こけし (8個) / その他工芸品 (18個)

都道府県別工芸品

北海道・東北地方
北海道↓

東北地方
青森県↓ / 岩手県↓ / 宮城県↓
秋田県↓ / 山形県↓ / 福島県↓

関東地方 / 茨城県↓ / 栃木県↓ / 群馬県↓
埼玉県↓ / 千葉県↓ / 東京都↓ / 神奈川県↓

中部地方
新潟県↓ / 富山県↓ / 石川県↓ / 福井県↓
山梨県↓ / 長野県↓ / 岐阜県↓ / 静岡県↓
愛知県↓

近畿地方
三重県↓ / 滋賀県↓ / 京都府↓ / 大阪府↓
兵庫県↓ / 奈良県↓ / 和歌山県↓

中国地方
鳥取県↓ / 島根県 / 岡山県↓
広島県↓ / 山口県↓

四国地方↓
香川県↓ / 徳島県↓
愛媛県↓ / 高知県↓

九州地方↓
福岡県↓ / 佐賀県↓ / 長崎県↓ / 熊本県↓
大分県↓ / 宮崎県↓ / 鹿児島県↓

沖縄地方↓
沖縄県↓

北海道・東北地方

北海道

北海道は、アイヌの工芸品がラインナップ。

1.二風谷イタ(木工品、2013年)

平取町二風谷(にぶたに)の工芸品「二風谷イタ」(盆)。イタとは盆です。沙流川(さるがわ)流域に古くから伝わる木製の浅く平たい形状の盆。
モレウノカ(うずまき・形を模したもの)などのアイヌ文様、ラムラムノカ(ウロコ・形を模したもの)と呼ばれるウロコ彫りが特徴で、沙流川地方に伝えられている彫り方です。

2.二風谷アットゥシ(織物、2013年)

同じく平取町二風谷の工芸品「二風谷アットゥシ」(樹皮の反物))アットゥシとは反物。沙流川流域の森が育む落葉高木のオヒョウ等の樹皮から作った糸を使って機織りされた反物。
二風谷アットゥシは、特に糸に撚りをかけることが特徴。水に強く、通気性に優れ、天然繊維としては耐久性が強く、独特な風合いがあります。着物、半纏、帯、小物等に使用されています。

 
 

東北地方

青森県

1.津軽塗(漆器、1975年)

津軽塗(つがるぬり)は青森県弘前市を中心の青森県を代表する伝統的工芸品。最近では津軽塗りのiPhoneのケースやスノーボードが話題を生んだ。

 

岩手県

1.南部鉄器(金工品、1975年)

約400年の歴史を誇る、盛岡市(旧南部藩主の城下町)を中心とした地域で生産されてきた「鋳造の鉄器」。保温性に優れ、陶器や磁器に比べて格段に割れにくいという特長はもちろん、質感、風合いから生まれる、温かみと、心安らぐ美しさを持っています。最近では、様々なカラーのデザイン性の優れた南部鉄器が海外を中心に話題になっています。

2.岩谷堂箪笥(木工品、1982年)

岩谷堂箪笥(いわやどうたんす)は、岩手県奥州市江刺区で作られる箪笥で、奥州藤原氏や伊達氏にも使用された。金具は伝統の南部鉄器金具を使用されるなど、古くから派手ではないが、素朴な家具として庶民に愛されてきた家具。

3.秀衡塗(漆器、1985年)

岩手県平泉の伝統的工芸品漆器「秀衡塗(ひでひらぬり)」。平安時代より平泉で栄えた奥州藤原氏が寵愛し、菱形の金箔を使い漆絵でデザイン化した草花を描いてある秀衡文様が特徴で、素朴ながら華麗な味わいを見せます。

4.浄法寺塗(漆器、1985年)

浄法寺漆(じょうぼうじうるし)は、平安時代から岩手県二戸市浄法寺町の漆器がルーツとされ、国宝・重要文化財の修理・修復にも使用される高品質な国産の浄法寺漆を使用しています。

 

宮城県

1.鳴子漆器(漆器、1991年)

鳴子漆器(なるこしっき)は、飽きが来なく日用生活用品としての使いやすさ、丈夫さがあり、江戸時代より愛されているデザインです。独特の墨流しの技法の竜文塗が日常にしっとりとした美しさを添えます。

2.雄勝硯(文具、1985年)

雄勝硯(おがつすずり)は、伊達政宗に献上されるなど著名人に愛用され、法務省旧本館、東京駅丸の内駅舎(雄勝産、スペイン産併用)などに使われる。
かつては日本製の硯の90%を生産していたといわれる宮城県石巻市雄勝の硯産業は、昭和の後半から、書道文化の衰退とともに生産数を減少させていきました。

3.宮城伝統こけし(人形、1981年)

東北地方の温泉土産として生まれたものと伝えられる、宮城伝統こけし。
宮城県内には、「鳴子こけし」「作並こけし」「遠刈田こけし」「弥治郎こけし」「肘折こけし」の5つの伝統こけしがあり、系統作者により形・描彩がちがい特徴があります。東北全域で11系統の種類にも及ぶそうです。

 

秋田県

1.川連漆器(漆器、1976年)

川連漆器(かわつらしっき)は、秋田仏壇の産地でもあり、稲庭うどんの里でもある、秋田県の南端、湯沢市に受け継がれる伝統工芸品。武具から始まった漆塗りは、やがて江戸時代の後期になり、日用食器として、現代までに使われています。

2.樺細工(木工品、1976年)

樺細工(かばざいく)は、山桜(ヤマザクラ)の樹皮を用られ、桜皮細工とも呼ばれる。桜の木の皮を使った製品は、正倉院の御物にも見受けられ、山桜の美しさは万葉集や源氏物語でも登場します。

3.大館曲げわっぱ(木工品、1980年)

館曲げわっぱ(おおだてまげわっぱ)、秋田県大館市の工芸品で、天然秋田杉の薄板を曲げて作られる円筒形の木製の箱(曲物)のこと。天然秋田杉の柾目(まさめ)と香りが冴え、木目まっすぐで弾力に富み、軽さと、明るく優美な木目が生かされています。

4.秋田杉桶樽(木工品、1984年)

秋田杉桶樽(おけたる)は、大館市、能代市で生産されている日本三大美林に数えられる秋田杉を使った桶や樽。古くから暮らしの必需品として親しまれてきました。天然秋田杉は年輪が揃っていて木目が細かく美しく、香りも良く収縮が少ないため形の狂いが生じにくい特徴があります。

 

山形県

1.置賜紬(織物、1976年)

置賜紬(おいたまつむぎ)は、米沢・長井・白鷹に伝わる紬糸で織られた絹織物の総称。
上杉景勝の奨励により産地が確立され素朴で伝統的な技法を用いて白鷹板締小絣(しらたかいたじめこがすり)、米琉板締小絣(よねりゅういたじめこがすり)、緯総絣、併用絣および紅花などで染色する草木染紬などが生産されています。また「古代米琉」とよばれる米沢紬は、模様が琉球紬と似ていることから「米琉」と呼ばれていました。

2.山形鋳物(金工品、1975年)

約1,000年前に発祥されたと言われる、 山形県山形市とその周辺に伝わる山形鋳物。茶道で使われる茶の湯釜でも有名で、欧米においても人気の高い製品です。

3.山形仏壇(仏壇・仏具、1980年)

山形仏壇は、伝統的な金仏壇製造仏壇。金仏壇の中で最も東北に位置し、主に山形市、天童市、尾花沢市、酒田市で製造され、東北一の仏壇生産地として知られ、300年の伝統があります。

4.天童将棋駒(その他工芸品、1995年)

天童将棋駒(てんどうしょうぎこま)は、全国の将棋駒の約95%にあたる、年間約55万組を生産している日本一の将棋駒産地「天童市」で作られる将棋駒。天童織田藩の財政を立て直そうと、藩士たちに奨励したのが発祥。

5.羽越しな布(染色、2005年)

羽越しな布は「三大古代織」のひとつに数えられ、山間部に生育するシナノキの樹皮から靱皮を剥ぎ取り、その繊維を糸にして布状に織り上げたもの。山形県鶴岡市関川地区で受け継がれ、ざっくりとした手触りと落ち着きのある風合いが特徴。

 

福島県

1.大堀相馬焼(陶磁器、1978年)

大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)は、福島県浜通り北部の浪江町大堀で焼かれる陶器。約300年の伝統を誇る。

1.会津本郷焼(陶磁器、1993年)

会津本郷焼(あいづほんごうやき)は、福島県会津美里町周辺を産地とする陶器及び陶磁器。会津藩の御用窯として栄え、幕末の戊辰戦争等で打撃を受けましたが、再び立ち直り、現在も焼き物の生産を続けています。

2.会津塗(漆器、1975年)

会津漆器(あいづしっき)は、福島県会津地方に伝わる伝統工芸品の一つ。
後継者の育成など大きな問題を抱え、会津漆器技術後継者訓練校で新製品の開発、新たな漆の開発のほかに、職業能力開発校の運営・後継者の育成が行われている。

3.奥会津編み組細工(木工品、2003年)

奥会津編み組細工は、山間地における積雪期の手仕事として福島県大沼郡三島町で作られる工芸品。
奥会津地方の山間部で採取されるヒロロ、山ブドウやマタタビなどの植物を素材とする編み組細工。

 
 

関東地方

茨城県

1.結城紬(織物、1977年)

結城紬(ゆうきつむぎ)は、茨城県・栃木県を主な生産の場とする絹織物。日本全国に数ある紬の中でも、縦糸・横糸の両方に手つむぎ糸を使うのは本場結城紬だけ。その本質的な上質さは、古来より多くの人々を魅了してきました。ユネスコ無形文化遺産にも選ばれている。

2.笠間焼(陶磁器、1992年)

笠間焼(かさまやき)は、350年以上の歴史をもつ、茨城県笠間市周辺を産地とする陶器。茨城県笠間市は日本一の栗の産地、日本三大稲荷の 笠間稲荷神社でも知られています。ゴールデンウィークには「 陶炎祭 ( ひまつり ) 」と呼ばれるお祭りに、45万人を超える焼き物ファンが集まります。

3/真壁石燈籠(石工品・貴石細工、1995年)

真壁石燈籠(まかべいしどうろう)は、茨城県桜川市の真壁地区などでとれる白く質の良い花崗岩(かこうがん)を使って作られる燈籠。日本庭園にはなくてはならない存在になっています。

 

栃木県

1.結城紬(織物、1977年)

結城紬(ゆうきつむぎ)は、茨城県・栃木県を主な生産の場とする絹織物。
日本全国に数ある紬の中でも、縦糸・横糸の両方に手つむぎ糸を使うのは本場結城紬だけ。その本質的な上質さは、古来より多くの人々を魅了してきました。

2.益子焼(陶磁器、1979年)

益子焼(ましこやき)は、栃木県芳賀郡益子町周辺(ハカグンマシコチョウ)を産地とする陶器。当初は水がめ・火鉢・壺などの日用品が主に製作されていたが、民芸運動も知られる濱田庄司によって花器・茶器などの民芸品が作られるようになり、日本全国に知られることとなる。笠間焼同様、毎年5月と11月に「益子大陶器市」が開催され、500を越える店舗が出て賑わっている。

 

群馬県

1.伊勢崎絣(織物、1975年)

伊勢崎絣(いせさきかすり)とは、群馬県伊勢崎市とその周辺地域で製造されている絣(かすり)。「絣」とは白地や藍染め地に十字や細かい線などをちりばめた幾何学模様が特徴的な着物を総称です。伊勢崎絣の特色は括(くく)り絣、板締(いたじめ)絣、捺染(なっせん)加工の技法にあります。単純な絣柄から精密な絣模様まで、絹の風合いを生かした手作りの絣として、色々なものが作られています。

2.桐生織(織物、1977年)

桐生織(きりゅうおり)は、群馬県桐生市において特産とされる絹織物。『西の西陣、東の桐生』と言われ、高級品織物を中心に、昭和初期までは日本の基幹産業として栄えてきた。桐生織の「織り方」には7つの技法があって、いろいろな種類の織物がつくられる特徴があります。

 

埼玉県

1.春日部桐箪笥(木工品、1979年)

春日部桐箪笥(きりたんす)は、埼玉県春日部市において作られる桐たんす。江戸時代に日光東照宮の造営に参加した職人たちが、日光街道の宿場町である春日部に移り住み、周辺で採れるキリの木をもとに生産を始めたのが始まり。

2.江戸木目込人形(人形、1978年)

江戸木目込人形(木目込み人形)は、東京・埼玉でつくられる、人形の胴体の木地に筋彫りを入れ、布を木目込んだ人形。江戸時代に京都で発祥した人形づくりの技法が江戸に伝わったものです。京都の木目込人形に比べ、やせ形で目鼻が小さいのが特徴。頭は桐塑または素焼きでできている。

3.岩槻人形(人形、2007年)

岩槻人形(いわつきにんぎょう)は、埼玉県さいたま市岩槻区を中心に生産・販売される人形。
岩槻区は日本一の日本人形生産地で、「人形の街」と呼ばれ、雛人形、五月人形などが有名。

4.秩父銘仙 (織物、2013年)

秩父銘仙は、埼玉県秩父市の絹織物。平織りで裏表がないのが特徴で、表が色あせても裏を使って仕立て直しができる利点がある。明治後期から昭和初期にかけて女性のおしゃれ着として一世を風靡。糸に型染めをほどこす技法は機械化が困難な為、今も職人の手により一つ一つ丹誠込めて染められ、昔ながらの半木製織機にて織られています。

 

千葉県

1.房州うちわ(その他工芸品、2003年)

房州うちわ(ぼうしゅううちわ)は、千葉県南房総市、館山市特産のうちわ。
京うちわ、丸亀うちわと並ぶ日本三大うちわの一つであり、竹の丸みそのままを活かした「丸柄」と、48~64等分に割いた骨を糸で編んで作られる半円で格子模様の美しい「窓」が特徴です。

2.江戸硝子(その他工芸品、2014年)

江戸硝子(えどがらす)は、東京都・千葉県を中心に生産される、江戸時代からの伝統を受け継いだ、手造りガラス製品。
またこの製法を使った江戸硝子に、切子と呼ばれる模様を加工した製品を「江戸切子」と言います。

 

東京都

200年前の首都「江戸」ならではの、江戸工芸品。

1.村山大島紬(織物、1975年)

村山大島紬(むらやまおおしまつむぎ)とは東京都武蔵村山市周辺で伝統的に生産されている紬、すなわち、玉繭から紡いだ絹糸を板締染色し、絣織によって文様を出す絹布、およびそれを和服に仕立てたもの。村山大島紬の最大の特徴は、板締め注入染色法という独特の技術で染められた絣糸を用いる事

2.本場黄八丈(織物、1977年)

本場黄八丈(ほんばきはちじょう)は、八丈島に伝わる草木染めの絹織物。特徴は島に自生する植物の煮汁で黄色、鳶色、黒に染められた糸を平織りまたは綾織りに織り、縞模様や格子模様を作ったもの。江戸時代、将軍家に献上され、庶民にも人気のあった黄八丈。

3.多摩織(織物、1980年)

多摩織(たまおり)は、東京都西部(多摩地域)で生産される、伝統的な絹織物。多摩織にはお召織(めしおり)、紬織、風通織(ふうつうおり)、変り綴(かわりつづれ)、綟り織(もじりおり)の品種があります。伝統的に渋い実用的な作品が多く作られてきましたが、最近では、洗練されたデザイン、新しい感覚、優れた技術をとり入れつつ、伝統的な手作業により特色のある優れた製品を産み続けています。

4.東京染小紋(染色品、1976年)

東京染小紋(とうきょうそめこもん)は、新宿区、世田谷区、練馬区等で普及した型染め。特徴は遠目には無地にも見える細かい小紋柄。
東京染小紋の染色で使うのは、たった一枚の型紙。これをつないで反物に柄を染めていきます。わずか数ミリの細かな紋様を寸分の狂いなく染める熟練の技です。武士の衣服から発展し、今は主に女性の着物として普及しています。

5.東京手描友禅(染色品、1980年)

東京手描友禅(とうきょうてがきゆうぜん)は、東京(新宿区、練馬区中野区ほか)で生産される友禅染め。特徴は東京の土地柄を背景に色数をおさえた粋なデザインを特色とし、地味な感じの中にも明るい色調と新しさのあるデザイン。

6.江戸指物(木工品、1997年)

江戸指物(えどさしもの)は、東京(台東区、荒川区、江東区ほか)で生産される、指物。指物とは指物の「指す」は「差す」ともいい、物差しで板の寸法を測り、しっかり組合わせふたや引き出しのある箱物類の家具のこと。一人の職人が手作業で最後まで責任を持って完成させるのが特徴。

7.江戸和竿(竹工品、1991年)

江戸和竿(えどわさお)は、天然の竹を用いて作られる継ぎ竿。江戸和竿は実用品で、釣る魚の種類や釣りをする場所によって使いやすさも違い、人によって好みもあります。これらの条件を満たしたものに、美しい漆塗りを施しています。 東京で作られている竿でも江戸和竿の系譜に属さない職人が作ったものは江戸和竿に含まないのが一般的である。

8.東京銀器(金工品、1979年)

東京銀器(とうきょうぎんき)は、東京で作られる茶器、酒器、花器、置物、装身具。金属工芸の粋とも言うべき東京銀器は、優雅で長持ちし、その上、無害なため、器物、置物、装身具等、日常生活の色々な分野で利用されています。

9.江戸木目込人形(人形、1978年)

江戸木目込人形(きめこみ人形)は、東京・埼玉でつくられる、人形の胴体の木地に筋彫りを入れ、布を木目込んだ人形。江戸時代に京都で発祥した人形づくりの技法が江戸に伝わったものです。京都の木目込人形に比べ、やせ形で目鼻が小さいのが特徴。頭は桐塑または素焼きでできている。

10.江戸からかみ(その他工芸品、1999年)

江戸からかみ(えどからかみ)は、東京を中心に作られる襖(ふすま)、壁、天井、障子、屏風用の加飾された和紙。
「からかみ」とは、襖や障子、屏風などに貼る加飾された和紙のこと。 特徴は技法の多彩さ。木版刷りの技法は唐紙師、砂子蒔きは砂子師、渋型紙による捺染摺りは更紗師にと分化し、伝統技術としてそれぞれ現代に受け継がれています。

11.江戸切子(その他工芸品、2002年)

江戸切子は、東京都・千葉県を中心に生産される、江戸硝子で作られたガラス加工製品。
江戸硝子に、切子と呼ばれる模様を加工した製品を「江戸切子」と言う。

12.江戸節句人形(人形、2007年)

江戸節句人形(江戸衣装着人形)は、東急で生産される雛人形、武者人形、市松人形など、衣裳を着せつけた人形および衣裳を着せつけてできる人形(裸人形)を総称したもの。

13.江戸木版画(その他工芸品、2007年)

江戸木版画(えどもくはんが)は、東京(台東区、荒川区、文京区ほか)で制作される木版画。特徴は江戸庶民の生活に密着したもの、すなわち、庶民の暮らしを写し、喜びを刻み、夢や憧れを摺り上げたものが江戸木版画の特徴です

14.江戸硝子(その他工芸品、2014年)

江戸硝子(えどがらす)は、東京都・千葉県を中心に生産される、江戸時代からの伝統を受け継いだ、手造りガラス製品。
またこの製法を使った江戸硝子に、切子と呼ばれる模様を加工した製品を「江戸切子」と言います。

 

神奈川県

1.鎌倉彫(漆器、1979年)

鎌倉彫(かまくらぼり)は、神奈川県鎌倉市特産の彫刻漆器の一つ。木地に模様を薄肉彫刻した素地に直接黒漆を塗り、その上に朱、青、黄など色漆を塗り重ねて磨き仕上げる。陰影ある彫りの味わい、深みある漆の色調、そして、日本古来の素材である木の温もり。これらが見事に調和した伝統的工芸品、「鎌倉彫」。

2.小田原漆器(漆器、1984年)

小田原漆器(おだわらしっき)は、神奈川県を主な製造地域とする漆器。特徴は挽物の技術が優れていることと、自然の木目の美しさを十分に生かした塗り。木目の美しさを損なうことなく充分に生かす摺漆塗(すりうるしぬり)や、木地呂塗(きじろぬり)があります。

3.箱根寄木細工/寄木細工(木工品、1984年)

箱根寄木細工(はこねよせぎざいく)は、神奈川県箱根を中心として製造される伝統工芸品。高低差により多種多様な樹々は異なる色調をしており、その自然な色や材質の違いをデザインとして使っているのが特徴。

 
 

中部地方

新潟県

塩沢紬(織物、1975年)

塩沢紬(しおざわつむぎ)は、新潟県南魚沼市周辺で織られている絹織物。大島紬と肩を並べる代表的な織物。「本塩沢」と「塩沢紬」は全く異なる織物である。本塩沢は御召、塩沢紬は紬に分類される。紬とは紬糸で織った織物であり、御召は御召糸で織った織物である。

本塩沢(織物、1976年)

本塩沢(ほんしおざわ)は、新潟県南魚沼市で織られる絹織物。塩沢お召しと愛称でも呼ばれる。

小千谷縮(織物、1975年)

小千谷縮(おぢやちぢみ)は、新潟県小千谷市周辺を生産地とする麻織物。ユネスコの無形文化遺産に登録されている。

小千谷紬(織物、1975年)

小千谷紬(おぢやつむぎ)は、絹織物の一種で、縮の産地として古くから有名な新潟県小千谷周辺で生産される紬の総称。この地方は豪雪地帯なので、冬の間の農家の副業として古くから織物が盛ん。

十日町絣(織物、1982年)

十日町絣(とおかまちがすり)は、新潟県の南部十日町で生産される織物。主な製品は着物地、和装小物。

十日町明石ちぢみ(織物、1982年)

十日町明石ちぢみは、新潟県十日町市で生産される絹織物。「明石」の名称は兵庫県明石市に技術的ルーツがあるからとされる。

羽越しな布(織物、2005年)

羽越しな布は、新潟県村上市で受け継がれている、木の皮の繊維による日本最古の織物。羽越しな布は、山間部に生育するシナノキの樹皮から靱皮を剥ぎ取り、その繊維を糸にして布状に織り上げたもので、ざっくりとした手触りと落ち着きのある風合いが特徴。

村上木彫堆朱(漆器、1976年)

村上木彫堆朱(むらかみきぼりついしゅ)は、新潟県の村上地方で生産される漆器。主な製品は重箱、盆、茶器、花器、菓子器。

新潟漆器(漆器、2003年)

新潟漆器(にいがたしっき)は、新潟県で生産される漆器。竹塗、花塗、石目塗、錦塗、磯草塗、金磨塗等の多彩な塗りが特徴。

加茂桐箪笥(木工品、1976年)

加茂桐箪笥(かもきりたんす)は、新潟県加茂で作られる桐たんす。桐箪笥の全国生産量70%を占める日本一の産地。「桐たんす」の制作体験ができる加茂・桐たんす祭を実施ている。

燕鎚起銅器(金工品、1981年)

燕鎚起銅器(つばめついきどうき)は、新潟県燕市の金属製品。主な製品は茶器、台所用品、酒器、文房具。「鎚起」とは鎚(つち)で打ち起こすという意味で、一枚の平らな銅板を鎚で打つことを繰り返し、立体的な形に作り上げます。

越後与板打刃物(金工品、1986年)

越後与板打刃物(えちごよいたうちはもの)は、長岡市与板地域で作られる打ち刃物。戦国時代から400年もの長きにわたり受け継がれています。

越後三条打刃物(金工品、2009年)

越後三条打刃物()は、新潟県三条市で作られている越後三条打刃。越後の代表的な刃物産地として発展している。主な製品は 「包丁」「切出(きりだし)小刀」「鉋(かんな)」「鑿(のみ)」「鉈(なた)」「鉞(まさかり)」「鎌」「木鋏(きばさみ)」「ヤットコ」「和釘」。

新潟・白根仏壇(仏壇・仏具、1980年)

新潟・白根仏壇(にいがた・しろねぶつだん)は、新潟県新潟市、白根市、豊栄市などで生産される仏壇。特徴は、京都の仏壇を源流に持と豪華で優美な品格と堅牢な造り。現在、新潟県内で最も大きい仏壇の産地です。

長岡仏壇(仏壇・仏具、1980年)

長岡仏壇(ながおかぶつだん)は、長岡市、小千谷市、十日町市で製造される仏壇・仏具。長高度な彫刻技術と欅戸板(けやきといた)の呂色(ろいろ)仕上げ、金箔仕上げ等が特徴。

三条仏壇(仏壇・仏具、1980年)

三条仏壇(さんじょうぶつだん)は、新潟県三条市や燕市等で製造される仏壇。三条仏壇の特長は金具。三条は手打ち金具が有名です。また、燕は日本一の洋食器の産地であり、仏具の金具にもその技術が活かされています。

富山県

高岡漆器(漆器、1975年)

高岡漆器(たかおかしっき)は、富山県高岡市で生産されている漆器。高岡の祭で使われる絢爛豪華な御車山(みくるまやま)にこれら漆器の技が活用され、地元の文化に根付いています。

井波彫刻(木工品、1975年)

井波彫刻(いなみちょうこく)は、富山県南砺市井波を中心に製造される木工品。クスノキ・ケヤキ・キリの木を材料として、風景、花鳥、人物等を題材に、両面から「透かし深彫り」施すのが特徴。

高岡銅器(金工品、1975年)

高岡銅器(たかおかどうき)は富山県高岡市で生産される鋳物。日本における銅器の生産額の約95%を占めている。「キャプテン翼」、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」、「サザエさん」、「ドラえもんポスト」等のアニメ銅像を製造し、全国で脚光を浴びている。

越中和紙(和紙、1988年)

越中和紙(えっちゅうわし)は、富山県富山市八尾町、南砺市東中江、下新川郡朝日町で製造される和紙。主なものに鳥の子紙(光沢のあるオリジナルの紙)・山田紙(合羽紙・傘紙・薬袋紙などの厚手の紙の総称)などがあり、ほとんどの紙が売薬関係のものです。

庄川挽物木地(工芸用具・材料、1978年)

庄川挽物木地(しょうがわひきものきじ)は、庄川地域で製造される木工品。挽物木地の素材としては、主にケヤキとトチが使われる。主な製品は茶盆、茶托(ちゃたく)、菓子器、椀、茶櫃(ちゃびつ)、茶筒、銘々皿、盛鉢。

石川県

牛首紬(織物、1988年)

牛首紬(うしくびつむぎ)は、石川県白峰村で始まった織物です。名の由来は、その生産地である白山の麓の牛首村(現在の石川県白峰村)の地名に由来します。
特徴は、2匹の蚕が共同で作る玉繭(たままゆ)から作られる、太くて節のある玉糸を使って織り上げる点です。玉糸特有の節と独特の光沢は、白生地のままよりも、染め上げることで、野趣に富んだ優雅さと、素朴な民芸調の味わいが表れます。
2015年には新たな伝統工芸士(製糸、製織)が十六年ぶりに五人誕生した。

加賀友禅(染色品、1975年)

加賀友禅(かがゆうぜん)は、加賀国金沢で発達した友禅染。技法は京友禅と変わらないが,臙脂(えんじ)・藍・紫色を基調としてぼかしをあしらったものが多い。 柄は、図案調の京友禅に対して草、花、鳥等の絵画調の物が多く、自然描写を重んじる。石川県の伝統工芸、 加賀 友禅 と少女らしいレースやフリルが特徴の「ロリータファッション」を組み合わせた「加賀ロリ」のファッションショーなど新しい取り組みも行われている。

加賀繍(その他繊維製品、1991年)

加賀繍(かがぬい)は、着物地、帯、袱紗(ふくさ)、衝立、掛軸、装飾用額等の加賀地方で発展した繊維製品。
加賀藩の歴代藩主の手厚い保護により、「加賀の金箔」「加賀の友禅」と並ぶ「加賀の繍い」として、独自の発展と完成を見ました。加賀繍の特色は、金糸や銀糸をはじめ多種多様の絹の色糸を、一針一針手で繍い上げて描く模様や絵の美しさにあります。華やかで温かみのある美しさには、加賀百万石の奥ゆかしさと、厳しい風雪に育まれた加賀人の「誇り」と「真心」が繍い込められています。
加賀繍は、2012年にフェンディのアイコンバッグ「バゲット」とコラボレーションしたことでも知られる。

九谷焼(陶磁器、1975年)

九谷焼(くたにやき)は、石川県九谷(石川県南部の金沢市、小松市、加賀市、能美市等)で生産される色磁器。豪快で濶達な線書きの上に、緑、黄、赤、紫、紺青の五彩で施される和絵具の、重厚な輝きが、九谷焼の特徴です

輪島塗(漆器、1975年)

輪島塗(わじまぬり)は、石川県輪島で産する漆器。堅牢なことと沈金による装飾を特色とする。輪島塗の技法で漆を施したバイオリンや神輿などのPRをし、金メダル入れに輪島塗を採用されようと動いている。

山中漆器(漆器、1975年)

山中漆器(やまなかしっき)は、石川県の山中温泉地方で発展した盆、茶托(ちゃたく)、重箱、茶道具を主な製品とする漆器。温泉にやってきた人々の求めに応じ、土産用の遊び道具を作って売る等、温泉とともに漆器も発展しました。19世紀の前半には塗りの技術や蒔絵の技術が入ってきて、現在の美しい山中高蒔絵(やまなかたかまきえ)の基礎が築かれました。
非常に細かい縞模様を作り出す「千筋」や「象嵌(ぞうがん)」等の「加飾挽き」の技術・技法を使った作品は、高く評価されています。椀等に見られる、蒔絵の部分が盛り上がっている高蒔絵も山中漆器の特徴です。古典的な味わいに新しい感覚が調和した生活用品として親しまれています。
ミラノ万博で出展されたり、高岡銅器とコラボしたり、星野リゾートの食器で採用されたりなど、注目を集めている。

金沢漆器(漆器、1980年)

金沢漆器(かなざわしっき)は、室内調度品、茶道具、花道具を主な製品とする石川県を中心に発展した漆器。、加賀蒔絵の伝統を築き上げていきました。このように加賀藩によって育成された金沢漆器は、貴族文化の優美さに力強い武家文化が加わった独特の漆工芸となりました。
金沢漆器は、江戸蒔絵、京蒔絵とともに並び称される加賀蒔絵だけではなく、木地部門・塗り部門のそれぞれが高い技術を駆使して製作され、今なお、加賀百万石の遺風を感じさせます。
加賀友禅と同じく、金沢漆器は石川の伝統工芸品に西洋人が好むデザインを採用して、海外に売り込む取り組みを進めている。

金沢仏壇(仏壇・仏具、1976年)

金沢仏壇(かなざわぶつだん)は、北陸地方で広まった浄土真宗とともに発展した仏壇。特徴は、加賀藩細工所の蒔絵技術や、彫刻の技術が仏壇にも活かされたという伝統をもとに、金箔をふんだんに使った製品。

七尾仏壇(仏壇・仏具、1978年)

七尾仏壇(ななおぶつだん)は、石川県七尾市で生産される仏壇。 現代では数少ない完全な職人による温かみのある手作り仏壇で、堅牢で荘厳華麗な作りです。
七尾市中島町藤瀬の藤津比古神社の神輿(みこし)を約80年ぶりに修復するなど、地域に根付いた工芸品となっている。

金沢箔(工芸用具・材料、1977年)

金沢箔(かなざわはく)は、石川県や富山県で発展し、神社仏閣、仏壇仏具、織物の金糸・銀糸、漆器の蒔絵・沈金、陶磁器の絵付け、屏風(びょうぶ)・襖(ふすま)紙・壁紙、看板・金文字・水引き・表具用を作る。
高品質の箔の生産により、国内においては独占的な箔の産地としての地位を保っている。金閣寺や東照宮を彩った輝き 金閣寺や日光東照宮などの建物から織物や漆器、屏風といった美術工芸品まで日本文化をきらびやかに飾ってきたことで知られています。

福井県

越前焼(陶磁器、1986年)

越前焼(えちぜんやき)は、日本六古窯の1つに数えらる福井県で発展した陶磁器。日本の中でも歴史の古い陶磁器にあたる。
バリスタとのコラボレーションや、現代の暮らしにもフィットするモノづくりを進めている。

越前漆器(漆器、1975年)

越前漆器(えちぜんしっき)は、6世紀に始まったとされる漆器。堅牢な下地作りに塗り重ねた艶と、優雅な作りには定評があります。別名、河和田塗としても知られています。
iPhoneケースや、アンディ・ウォーホルとのコラボレーション商品などで伝統の技が活かされている。

若狭塗(漆器、1978年)

若狭塗(わかさぬり)は、福井県小浜市で発展した漆器。江戸時代の初めに若狭湾のそばに位置していた小浜藩の漆塗りの職人が、中国の漆器作りの技術にヒントを得て、海底の様子を図案化して始めたもの。
ミラノ万博では若狭塗箸が出展された。

越前打刃物(金工品、1979年)

越前打刃物(えちぜんうちはもの)は、福井県で発展した鎌、なた、はさみ、包丁を主な製品とする、金工品。室町時代の初め頃、京都の刀作りの職人が、刀剣製作にふさわしい土地を求めてこの地にやって来た時、近くの農民のために鎌を作ったことが始まりとされる。
英国有名シェフが監修した包丁は世界1千本限定がすぐに完売するなど、海外市場から注目されている。

越前和紙(和紙、1976年)

越前和紙(えちぜんわし)は、福井県で発展した和紙。「和紙」が無形文化遺産に登録されたが、国内最大の産地である福井県の越前和紙は含まれていない。文化庁によると、技術を継承するための団体がなく、組織として国の重要無形文化財に指定されていないのが理由。
「夜警」などの絵画で知られ、17世紀のオランダを代表する画家・レンブラント作品にも使ったのではないかと言われている。
> 越前和紙の詳しい記事は【日本の歴史と文化を支える「紙の王様」 福井県嶺北地方の「越前和紙」】を御覧ください。

若狭めのう細工(石工品・貴石細工、1976年)

若狭めのう細工(わかさめのうざいく)は、福井県で発展した石工品・貴石細工。主な製品は、装身具、置物、茶碗、風鎮。
非常に硬い原石に、時間をかけて彫刻・研磨を施し、愛らしい動物や仏像、香炉、杯、様々な装身具等に仕上げます。
若狭めのう細工や越前漆器、越前焼といった福井県にある7分野の伝統工芸品の若手職人がグループ「7人の侍」を結成、それぞれの枠を超えた商品開発に挑んでいる。
2014年11月には、福井市内の百貨店でファッションショーを開催。打刃物の技術で加工した猫の耳が付いた髪留めや和紙のドレスなど、ユニークな作品を数多く発表した。

越前箪笥 (木工品 2013年)

越前箪笥(えちざんたんす)は、福井県越前市で発展したたんす作り。越前箪笥は、江戸後期に指物師が作り始めたとされ、鉄製金具や漆塗りで装飾された重厚なつくりが特徴だ。

山梨県

甲州水晶貴石細工(石工品・貴石細工、1976年)

甲州水晶貴石細工(こうしゅうすいしょうきせきざいく)は、山梨県で発展した石工品・貴石細工。美しい眺めで知られた「御嶽昇仙峡」の奥地から水晶原石が発見されたことが始まり。
天然宝石の特徴を活かした作品が多く同一作品は他にない。最近では、その伝統技術で研磨した山梨県産の希少な水晶を使ったホットストーンセラピーなどがある。

甲州印伝(その他工芸品、1987年)

甲州印伝(甲州印伝)は、山梨県で発展した印鑑入れ、財布、袋物、ハンドバックで知られる、工芸品。漆模様付けされた、柔らかく丈夫で軽い鹿の皮で出来た袋物は、使い込むほど手に馴染み、愛着が増す特徴を持つ。
2014年には、イタリアの高級ブランド「グッチ」がコラボしたハンドバッグが作製されるなど世界的にも評価が高い。
> 甲州印伝の詳しい記事は【戦国最強の大名「武田信玄」も守った!甲州印傳が現代によみがえる」】を御覧ください。

甲州手彫印章(その他工芸品、2000年)

甲州手彫印(こうしゅうてぼりいん)は、山梨県で発展した手彫り印鑑。「甲州手彫印章」の技法は文字文化4,000年の歴史のなか、最も美しい篆書を中心に、今彫ろうとする印章の文字のデザインを考え、字割り、字入れ、粗彫、仕上げ等すべて手作業で、昔ながらの道具と技法で行っています。

長野県

信州紬(織物、1975年)

信州紬(しんしゅうつむぎ)は長野県で発展した、織物。主な商品は、着物用の「反物」と「帯地」の2つで、様々な色柄のものが生産されています。特に、100%山繭で作った山繭紬はここだけの特産品。

木曽漆器(漆器、1975年)

木曽漆器(きそしっき)は長野県基礎地方で発展した、漆器。木曽谷は、日本を代表する木材として名高い木曽ヒノキの産地であり、古くから漆器の生産地としても知られている。
主な製品は座卓、盆、膳、重箱、そば道具、花器、家具。木肌の美しさを生かす「春慶塗(しゅんけいぬり)」、幾層もの漆によりまだら模様を表わす「堆朱(ついしゅ)」、彩漆(いろうるし)で幾何学模様を作り出す「塗り分け呂色塗(ぬりわけろいろぬり)」に特色があります。

松本家具(木工品、1976年)

松本家具(まつもとかぐ)は松本に城下町が出来たころ、商工業のひとつとして始まり、発達しました。当初は城下町やその周辺の需要に応じて、箪笥、茶箪笥、食卓等の家具を作っていましたが、交通の発達とともに各地で売られるようになり、家具産地として全国的に知られるようになりました。
毎年松本市城山のギャラリー&カフェ憩の森で、「春の木工展」が開かれ、作品が発表されている。

南木曽ろくろ細工(木工品、1980年)

南木曽ろくろ細工(なぎそろくろざいく)は長野県で発展した、木工品。木地鉢、茶櫃(ちゃびつ)、盆、汁椀が主な製品。
その技術を使った高級木製スピーカーが、オーディオファンの間で高い評価を得ている。

信州打刃物(金工品、1982年)

信州打刃物(しんしゅううちはもの)は長野県信濃町で発展した、金工品。450年前から続く鍛造の刃物作り、素晴らしい切れ味と、優れた耐久性が魅力です。

飯山仏壇(仏壇・仏具、1975年)

飯山仏壇(いいやまぶつだん)は長野県で発展した、仏壇・仏具。生地は松、杉、朴などを使用。本組み生地、弓なげし、宮殿の肘木組物「艶出押し」 の金箔押しなどの伝統的技法により、主に浄土真宗系の仏壇を生産している。
飯山市の伝統工芸「飯山仏壇」の技を生かした木製のカップやiPhone(アイフォーン)ケースが人気を集めている。

内山紙(和紙、1976年)

内山紙(うちやまがみ)は長野県で発展した和紙。始まりは、江戸時代初期に、美濃で製法を身に付けた職人が、自分の家で漉(す)いたのと言われ、地名から内山紙から付けられました。

岐阜県

美濃焼(陶磁器、1978年)

美濃焼(みのやき)は、岐阜県土岐市、多治見市、瑞浪市、可児市を主たる産地とする陶磁器の総称である。美濃焼が主に生産される岐阜県東濃地域は、日本最大の陶磁器生産拠点であり、日本の陶磁器生産量の約半分を占め、土岐市が最大の生産量である。しかし近年は、内需減少と輸入増加により急速な出荷減小となっている。

飛騨春慶(漆器、1975年)

飛騨春慶(ひだしゅんけい)は岐阜県で発展した、漆器。。色調が茶器の名品で加藤景正の飛春慶(ひしゅんけい)に似ているところから、春慶塗と名付けられたと伝えられています。
「透き漆」と呼ばれる半透明の漆を使い、天然の木肌が際立つよう塗られた漆器。軽くて丈夫で、経年とともに深みを増す色合いと表面に浮き出す木目が特徴で、2013年には、飛騨春慶塗がイタリアの弦楽器とコラボするなど、海外からも注目されている。

一位一刀彫(木工品、1975年)

一位一刀彫(いちいいっとうぼり)は岐阜県で発展した、木工品。茶道具、置物、面が主な製品です。
近年、材料として手に入るイチイの量が極端に減り、後継者不足などに加えて材料不足が、伝統継承の危機に拍車を掛けている。

美濃和紙(和紙、1985年)

美濃和紙(みのうわし)は、岐阜県美濃市で製造される和紙。奈良時代から製紙が盛んで、良質の紙を生産していた。古くは702年(大宝2年)の正倉院文書に美濃の紙が記録されている。2014年11月にユネスコの無形文化遺産に登録された手すき和紙の技術のひとつ。

岐阜提灯(その他工芸品、1995年)

岐阜提灯(ぎふちょうちん)は岐阜県で発展した工芸品で、提灯、大内行灯が有名。お盆用や納涼用に広く使用されています。美濃紙などの薄い紙で貼り,秋草などの絵を描かれています。

静岡県

駿河竹千筋細工(竹工品、1976年)

駿河竹千筋細工(するがたけせんすじざいく)は静岡県で発展した竹工品。細く丸く削られた竹ひごをしなやかに曲げ、竹の輪に組み込んでゆく技法から、色々な形が生み出されます。出来上がりには丸ひごの持つ温かさ、柔らかさが感じられます。
他の多くの竹細工が平ひごで編み上げるのに対し、駿河竹千筋細工は、縦割りした竹の幅と厚みをそろえ棒状にしたものを、熱を加えて曲げていくことが特徴。

駿河雛具(人形、1994年)

駿河雛具(するがひなぐ)は静岡県で発展した人形。元々塗り物が盛んな地域であった駿河の地ですが、塗り物産地としての卓越した技術を内外に知られるようになった。唐草・花鳥山水等華麗な蒔絵が、ひなまつりの飾り物としての駿河雛具を際立たせています。
指物、挽物等の木地も細部にわたって緻密に作られています。例えば掌に乗る針箱一つをとっても、引き出しまできっちり箱状に作られているのが特徴です。

駿河雛人形(人形、1994年)

駿河雛人形(するがひなにんぎょう)は静岡県で発展した人形。胸の部分の曲線がふくよかでやさしさあふれる雛人形。

愛知県

有松・鳴海絞り(染色品、1975年)

有松・鳴海絞り((ありまつ・なるみしぼり)は愛知県名古屋市緑区の有松・鳴海地域を中心に発展した絞り染め。
「手仕事を遊ぶ新たなベーシックスタイルへ」をコンセプトに掲げるJAPANブランド、「cucuri(くくり)」では「有松・鳴海絞(ありまつ なるみしぼり)」を使った製品を販売している。

名古屋友禅(染色品、1988年)

名古屋友禅(なごやゆうぜん)は愛知県で発展した染色品。名古屋地方は堅実な土地柄と地味な気風のため、模様の配色は色数を控え、一つの色の濃淡で絵柄を描くような渋いものです。
名古屋友禅で染めた布ののりを川の水で洗う「友禅流し」が名古屋市北区辻本通四の黒川で4月に行われている。

名古屋黒紋付染(染色品、1988年)

名古屋黒紋付染(なごやくろもんつきぞめ)は愛知県名古屋市で発展した染色品。尾張藩の旗印や幟(のぼり)等の染色品を作るようになったことに始まるといわれています。

赤津焼(陶磁器、1977年)

赤津焼(あかづやき)は愛知県で発展した陶磁器。尾張徳川家の御用窯として栄え、茶道具や生け花の道具、割烹食器で、手作りの高級品として専門家に高く評価されている。
赤津焼は瀬戸焼ですが、特に瀬戸市の東方にある赤津エリアで生産された「瀬戸焼」が「赤津焼」と呼ばれています。現在の窯元町、西窯町、赤津町、八王子町を中心とする赤津エリアは、大正14年に当時の瀬戸町と合併するまでの赤津村で、現在も窯元の多いエリアです。

瀬戸染付焼(陶磁器、1997年)

瀬戸染付焼(せとそめつけやき)は愛知県で発展した陶磁器。南宋風の絵画を施す技術などが加わって急速に発展し、今日の瀬戸染付焼の基礎が確立された。
特徴は、素焼した生地の表面に直接筆で細かい模様を描く下絵付けにあります。
アニメ魔法少女対戦タクティクスの登場人物である天下 統 (あました すばる)の封具が瀬戸染付焼の杖でも知られる。

常滑焼(陶磁器、1976年)

常滑焼(とこなめやき)は愛知県で発展した陶磁器で、平安時代末期まで遡ることができ、日本六古窯のひとつに数えられています。
原料に含まれている鉄分を赤く発色させるのが特徴となっています。毎年開催されている「常滑焼まつり」では多くの陶磁器ファンが集まる。

名古屋桐箪笥(木工品、1981年)

名古屋桐箪笥(なごやきりたんす)は愛知県で発展した木工品で、昇箪笥、中開箪笥、衣装箪笥、小袖箪笥、帯箪笥が有名。
名古屋桐箪笥は約400年前、名古屋城の築城に携わった職人たちが城下町に住みついて、箪笥や長持等を作ったのが始まり。

名古屋仏壇(仏壇・仏具、1976年)

名古屋仏壇(なごやぶつだん)は愛知県で発展した仏壇・仏具。名古屋城にある金シャチの実物大模型を無償で修繕していることでも知られている。

三河仏壇(仏壇・仏具、1976年)

三河仏壇(みかわぶつだん)は愛知県三河地方で発展した仏壇・仏具。毎日のおつとめが便利なように、台が低く作られていることが特徴。
ウルトラマンの顔の形をした木魚である「ウルトラ木魚」や、「仏壇クリエーターズ・アートマン・ジャパン」の作品を出したり、海外の古典にも出店するなど、アートを通じて発信している。

豊橋筆(文具、1976年)

豊橋筆(とよはしふで)は愛知県で発展した文具です。豊橋筆は一般書道用筆が主体です。近年、値段の安い中国筆が進出しており、大きな打撃を受けています。しかし、日本人に向く高級品作りに全力を注いで、中国筆に負けないものを作っています。
こども未来館(豊橋市松葉町)で、長さ約1㍍、筆先の太さ約8㌢の巨大な豊橋筆が紹介されている。

岡崎石工品(石工品・貴石細工、1979年)

岡崎石工品(おかざきせっこうひん)は愛知県で発展した石工品・貴石細工。主な製品である石灯籠は、単純な美しさを持つ直線や曲線が優美さを与えています。
岡崎石工品は、茨城県の真壁、香川県の庵治と並んで石工品の日本三大産地といわれる。

尾張七宝(その他工芸品、1995年)

尾張七宝(おわりしっぽう)は愛知県で発展した、花瓶、香炉、額、飾皿、宝石箱等の工芸品。素地に金属を用い、その表面にガラス質の釉薬(ゆうやく)を施し、花鳥風月、風景等の図柄をあしらったところに特徴があります。
歯科技工士の金属加工技術を活かした世界初のネイルジュエリー「カジュエーゼ」では、「日本から世界に発信する商品づくり」をコンセプトに掲げ、尾張七宝とのコラボレーションしている。
また、2014年のノーベル物理学賞を受賞した赤崎勇・名城大終身教授と天野浩・名古屋大教授に市の尾張七宝を用いたネクタイとタイピンが贈られた。

 

近畿地方

三重県

伊賀くみひも(その他繊維製品、1976年)

四日市萬古焼(陶磁器、1979年)

伊賀焼(陶磁器、1982年)

鈴鹿墨(文具、1980年)

伊勢形紙(工芸用具・材料、1988年)

滋賀県

近江上布(織物、1977年)

信楽焼(陶磁器、1975年)

信楽焼(しがらきやき)は、滋賀県甲賀市信楽を中心に作られる陶器。日本六古窯のひとつに数えられ、花器、食器、傘立、置物、植木鉢、庭園用品が作られる。信楽は日本三大陶芸の一つといわれ、「タヌキの置物」でも有名。

彦根仏壇(仏壇・仏具、1975年)

京都府

西陣織(織物、1976年)

西陣織(にしじんおり)は、京都の先染め織物をまとめた呼び名である。西陣という名は、室町時代の応仁の乱の時、西軍が本陣とした場所に、乱の後、職人が集まって織物をしたことから付けられました。 近年では着物にかぎらず、iPadケース、九州新幹線800系電車「つばめ」の座席など新しい取り組みを行っている。

京鹿の子絞(染色品、1976年)

京友禅(染色品、1976年)

京小紋(染色品、1976年)

京黒紋付染(染色品、1979年)

京繍(その他繊維製品、1976年)

京くみひも(その他繊維製品、1976年)

京焼・清水焼(陶磁器、1977年)

京漆器(漆器、1976年)

京指物(木工品、1976年)

京指物(きょうさしもの)は、平安時代の貴族文化に起源を持ち、京都で茶道文化の確立とともに発展。指物とは、釘などの接合道具を使わずに、木と木を組み合わせて作られた家具・建具・調度品などの総称であり、また、その技法をも指す。

京仏壇(仏壇・仏具、1976年)

京仏具(仏壇・仏具、1976年)

京石工芸品(石工品・貴石細工、1982年)

京人形(人形、1986年)

京扇子(その他工芸品、1977年)

京うちわ(その他工芸品、1977年)

京表具(その他工芸品、1997年)

大阪府

大阪欄間(木工品、1975年)

大阪唐木指物(木工品、1977年)

大阪唐木指物(おおさかからきさしもの)は、棚、机、台、箱物を主な製品とする木工品。唐木材はすべて長崎に運び込まれ、大阪の薬種問屋がこれを引き受けて発展した。タン、コクタン等の唐木を素材とし、飾棚、茶棚等を始め、座敷机、花台等の机類が主に作られ、堅牢さと落ち着いた雰囲気には定評があります。伝統的工芸品「堺打刃物」の伝統工芸士を擁する森本刃物製作所にも、その技術が活用されている。

大阪泉州桐箪笥(木工品、1989年)

大阪金剛簾(竹工品、1996年)

堺打刃物(金工品、1982年)

大阪浪華錫器(金工品、1988年)

大阪仏壇(仏壇・仏具、1982年)

兵庫県

丹波立杭焼(陶磁器、1978年)

丹波立杭焼(たんばたちくいやき)は日本六古窯のひとつに数えられ、兵庫県篠山市にある、自然豊かな丹波焼の郷「立杭」で発展した陶磁器。丹波焼、または立杭焼ともいう。
当初は壷やかめが主製品でしたが、江戸時代に小堀遠州らの指導により、茶器類に多くの名器を生み出している。

出石焼(陶磁器、1980年)

出石焼(いずしやき)は兵庫県で発展した陶磁器。磁器産地の中で、唯一「純白」を誇る白磁の産地。藩主の援助を受け今の佐賀県有田町の陶工を招いて、出石の城下町で磁器作りをしたのが始まりとされる。
兵庫県豊岡市出石町内町の出石城跡近くを流れる谷山川に、出石焼の風鈴が毎年お見えする。トンボやメダカなどが描かれた白磁の風鈴がつるされており、川を吹き抜ける風に揺れている。

豊岡杞柳細工(木工品、1992年)

豊岡杞柳細工(とよおかきりゅうざいく)は兵庫県豊岡市で発展した木工品で柳行李、バスケット類が有名。兵庫県豊岡市はかばんの産地として知られる。
また柳行李とはコリヤナギの枝の皮をはいで干したものを麻糸で編んで作った行李。行李とは籐などを編んでつくられた葛籠(つづらかご)の一種。
杞柳細工の始まりは1世紀の初めまで遡り、奈良正倉院御物の中には、今も「但馬国産柳箱」が残されています。

播州三木打刃物(金工品、1996年)

州三木打刃物(ばんしゅうみきうちはもの)は兵庫県三木市を中心に発展した金工品で鋸、のみ、鉋(かんな)、小刀が有名。
Amazon匠ストアでも特集された。

播州そろばん(文具、1976年)

播州そろばん(ばんしゅうそろばん)は兵庫県小野市を中心に発展した文具。昭和35年には360万丁と最も多く生産されましたが、その後電卓の出現によって、その需要は減少しています。
「うろこ細」等繊細な伝統技術によって組み立てられたそろばんは、使いやすさ、珠(たま)はじきの良さに加え磨き上げられた美しさを備え、まさに木の美術品としての価値も備えています。
全国のそろばんの約7割の生産量を誇る小野市の市役所前の有名な、巨大そろばん(縦4メートル、横9メートル、重さ2トン)の玉を使った西暦表示がされている。

播州毛鉤(その他工芸品、1987年)

播州毛鉤(ばんしゅうけばり)は兵庫県西脇市を中心に発展した毛鉤が有名な工芸品。今日では国内の毛鉤の大部分を生産する産地として、業界の先頭に立っています。
豊臣秀吉の右腕として活躍した黒田官兵衛の生誕地でもある。

奈良県

大阪唐木指物(木工品、1977年)

高山茶筌(竹工品、1975年)

奈良筆(文具、1977年)

和歌山県

紀州漆器(漆器、1978年)

大阪唐木指物(木工品、1977年)

紀州箪笥(木工品、1987年)

紀州へら竿(木工品、2013年)

 

中国地方

鳥取県

弓浜絣(織物、1975年)

因州和紙(和紙、1975年)

出雲石燈ろう(石工品・貴石細工、1976年)

島根県

石見焼(陶磁器、1994年)

石州和紙(和紙、1989年)

雲州そろばん(文具、1985年)

出雲石燈ろう(石工品・貴石細工、1976年)

岡山県

備前焼(陶磁器、1982年)

備前焼(びぜんやき)は、岡山県備前市周辺を産地とする陶磁器。日本六古窯の一つに数えられ、伊部(いんべ)焼が代表的で,無釉(むゆう)と,長時間の焼き締めによる変化に富んだ器肌が特色。

勝山竹細工(竹工品、1979年)

広島県

宮島細工(木工品、1982年)

広島仏壇(仏壇・仏具、1978年)

熊野筆(文具、1975年)

熊野筆(くまのふで)は、広島県安芸郡熊野町で生産されている筆。一般的に使用される書道用筆、絵画を描く際に使用される画筆、化粧に使用する化粧筆、記念品として作られる誕生筆などがある。そのなかでも化粧筆(メイク用ブラシ)が有名。1本5000円以上の高級化粧筆など、世界一の化粧筆を作るメーカーがある。

川尻筆(文具、2004年)

福山琴(その他工芸品、1985年)

山口県

萩焼(陶磁器、2002年)

萩焼(はぎやき)は、山口県萩市一帯で焼かれる陶器。茶陶の名器として知られ、「一楽二萩三唐津」と称される。2011年、萩焼の宗家に初の女性当主13代坂高麗左衛門が生まれた。

大内塗(漆器、1989年)

赤間硯(文具、1976年)

 

四国地方

徳島県

阿波正藍しじら織(織物、1978年)

大谷焼(陶磁器、2003年)

阿波和紙(和紙、1976年)

香川県

香川漆器(漆器、1976年)

丸亀うちわ(その他工芸品、1997年)

愛媛県

砥部焼(陶磁器、1976年)

砥部焼(とべやき)は、愛媛県松山市の郊外で産する陶磁器。夫婦喧嘩で投げつけ合っても、割れなかったことから逸話があり、別名喧嘩器とも呼ばれる。日本の伝統工芸職人の技を生かした0-6歳向け伝統ブランド「aeru」でも使用されている。

大洲和紙(和紙、1977年)

高知県

土佐打刃物(金工品、1998年)

土佐和紙(和紙、1976年)

 

九州地方

福岡県

博多織(織物、1976年)

久留米絣(織物、1976年)

小石原焼(陶磁器、1975年)

上野焼(陶磁器、1988年)

八女福島仏壇(仏壇・仏具、1977年)

博多人形(人形、1976年)

博多人形(はかたにんぎょう)は、福岡市の博多地区で作られてきた人形。現在では博多地区外でも多く製作される。美人もの、歌舞伎もの、能もの、風俗もの、道教や仏教の人物像、童もの等に大別でき、博多人形の持ち味・特性は、素焼きに着色する落ち着いた感覚の美しさと、きめ細かい彫り込み等です。

八女提灯(その他工芸品、2001年)

佐賀県

伊万里焼・有田焼(陶磁器、1977年)

伊万里焼(いまりやき)は、佐賀県有田町を中心に生産された磁器の総称。有田焼(ありたやき)は、佐賀県有田町を中心に焼かれる磁器である。その積み出しが伊万里港からなされていたことにより、「伊万里(いまり)」や伊万里焼とも呼ばれる。有田焼の再興を目指し、海外での展示会や海外デザイナーとのコラボレーションも多い。

唐津焼(陶磁器、1988年)

唐津焼(からつやき)は、現在の佐賀県東部・長崎県北部で焼造された陶器の総称。茶碗は古くから「一楽二萩三唐津」と称される。唐津焼の魅力は、土の味わいと素朴な作風にあり、描かれている模様は野趣に富み、土の温もりを感じさせる。

長崎県

三川内焼(陶磁器、1978年)

波佐見焼(陶磁器、1978年)

波佐見焼(はさみやき)は、長崎県東彼杵郡波佐見町で焼かれる磁器。著名な産地である有田の陰に隠れているが、江戸時代から染付磁器の生産量は日本一であったといわれている。

熊本県

小代焼(陶磁器、2003年)

天草陶磁器(陶磁器、2003年)

天草陶磁器(あまくさとうじき)は、熊本県天草地方で焼かれる陶磁器類の総称。主な産地は内田皿山焼(うちださらやま)、高浜焼、水の平焼(みずのだいら-)、丸尾焼の四つ。平成24年には全国産業観光推進協議会(社団法人日本観光振興協会)による「第6回産業観光まちづくり大賞」で、天草陶石・天草陶磁器が、“銀賞”を受賞した。

肥後象がん(金工品、2003年)

山鹿灯籠 (その他工芸品、2013年)

大分県

別府竹細工(竹工品、1979年)

宮崎県

本場大島紬(織物、1975年)

都城大弓(竹工品、1994年)

鹿児島県

本場大島紬(織物、1975年)

薩摩焼(陶磁器、2002年)

薩摩焼(さつまやき)は、鹿児島県内で焼かれる陶磁器。主な窯場は姶良市の龍門司窯、日置市(旧東市来町)の苗代川窯、鹿児島市の長太郎窯など。白薩摩、黒薩摩、磁器の3つに大きく分けられる。最近の新しい取り組みでは伝統工芸品×ハイテク技術で作る、のたうつ「宇宙クラゲ」ロボットの原型なとに使われた。

川辺仏壇(仏壇・仏具、1975年)

 

沖縄地方

沖縄県

久米島紬(織物、1975年)

宮古上布(織物、1975年)

読谷山花織(織物、1976年)

読谷山ミンサー(織物、1976年)

琉球絣(織物、1983年)

首里織(織物、1983年)

与那国織(織物、1987年)

喜如嘉の芭蕉布(織物、1988年)

八重山ミンサー(織物、1989年)

八重山上布(織物、1989年)

琉球びんがた(染色品、1984年)

壺屋焼(陶磁器、1976年)

琉球漆器(漆器、1986年)

知花花織(織物、2012年)