クラシックカーが地域のこころをつなぐフェスティバル!『RALLY NIPPON』


クラシックカーが地域のこころをつなぐフェスティバル!『RALLY NIPPON』風情あるクラシカルなボディ。沿道に響き渡るエンジン音。
クラシックカーだけのカーラリー「RALLY NIPPON(ラリーニッポン)」が、2013年5月に開催されました。

実はこの「RALLY NIPPON(ラリーニッポン)」、日本で数多く存在するクラシックカーラリーイベントの中で、
唯一、「観光庁」からの支援を受けているカーレースでもあります。いったいどんなカーレースなのでしょうか。

 

コンセプトは「日本の世界遺産や文化遺産を巡る旅」


「RALLY NIPPON」のコンセプトは「日本の世界遺産や文化遺産を巡る旅」。
およそ40年以上前の1974年までに製造された、80台ものクラシックカーが、日本の世界遺産や文化遺産を巡ります。

このコンセプトが、観光庁の目に止まり、昨年より、支援を受けながら、日本の素晴らしさを国内外に発信するイベントに成長しています。

通過する都道府県は、実に1都1府8県(京都府・滋賀県・福井県・三重県・岐阜県・長野県・静岡県・山梨県・神奈川県・東京都)。
公道を走るわけですから、各地方自治体との連携も年々強化され、今ではクラシックカーファンのみならず、
多くの観光客や地元の人々との触れ合いをもつ機会にもなっているとのこと。

さらには、各地方イベントとの連携も図り、カーレースを通して全国的に発信することで、
日本の地域活性化を目指しています。

悠久の歴史を辿るカーレース


80台のクラシックカーは、まず、ユネスコの世界遺産の一つ「古都・京都の文化財」の中の一つにも数えられる上賀茂神社をスタートします。
東福寺を経て、そのまま北上、福井県の一乗谷朝倉市遺跡に立ち寄ります。
そこから南下し、長野県の諏訪大社、神奈川県の鶴岡八幡宮にそれぞれ立ち寄り、最後は、東京都の靖国神社でゴール。

日本の歴史が始まった縄文時代の聖地、諏訪大社をはじめ、平安時代、戦国時代、明治時代と、
日本がこれまでに辿ってきた歴史を目で見て感じるコースになっています。

地域の心、世代をつなぐ

1都1府8県を通り、日本の歴史を辿るこの「RALLY NIPPON」。

カーラリー参加者はもちろんのこと、各地域の地元の人々、
レースに参加はしないけれど一緒に旅するクラシックカーファンなど、様々な人々のこころをつなぎます。

参加者であるドライバーはもちろん、それぞれの地域で関わる人の五感、知的好奇心を刺激しながら、
地域・歴史・世代を一挙につなげる、いわば日本全体のコミュニティづくりに寄与するカーラリーイベント「RALLY NIPPON」。

日本の歴史や文化の再発見、日本の地域間、世代間コミュニティの再構築を図るための、
「アイキャッチ」として、現代では一際目を引く、公道を走る本物の「クラシックカー」を使っているという
企画のデザイン自体も、非常にクリエイティブな発想となっており、他の取組みにも生かすことができそうな考え方と言えそうです。

■一般財団法人ラリーニッポン
http://rallynippon.org/jp/