ライン下りや、鮎釣りに!日本三大河川特集【三大急流編】


ライン下りや、鮎釣りに!日本三大河川特集【三大急流編】美しい清流から、急流、大きく河口を広げる大河まで。
国土の75%が山地の私たちの日本は、川が、数・種類共に本当に多いですね。
日本の河川に焦点を当て、様々な「三大河川」をまとめます。

今回は、【急流編】。
急流と呼ばれる川は、数ある河川の中でも特に流れの速い川のことを指します。
詳しい速さのランキングは不明ですが、ここでは、一級河川からなる日本三大急流と呼ばれる河川、プラス急流河川番外編を紹介します。

日本三大急流

日本を代表する河川の中で、特に急流な河川を日本三大河川としています。
急流を利用して、カヤック、ラフティング、キャニオニングなど川下りスポーツが盛んに行われる地として知られます。

 

富士川(ふじかわ)

長さ:128km
水源の標高:2,685m
流域:長野県、山梨県、静岡県
河口:駿河湾(川幅約2kmで日本一の川幅)

 


標高が高く、長さが短い。急流河川のお手本のような富士川。
山梨県を流れるこれまた急流の笛吹川と合流するまでは、富士川は「釜無川」と呼ばれます。
上流部の山梨県の支流では、全国的に見ても非常に急流で、かの戦国武将武田家によるいくつもの治水事業で知られています。
急流に数えられる富士川の、河口幅日本一というのは、意外な事実です。

最上川(もがみがわ)

長さ:229km
水源の標高:2,024m
流域:山形県
河口:日本海

最上川は、実際に速度が速いというよりも、松尾芭蕉のあまりにも有名な句「五月雨を 集めて早し 最上川」があるため、全体的に早いというイメージが定着し、三大急流に数えられているようです。
最上川は、源流から河口まで、全て山形県内で完結する川。北海道を除き1つの都府県内を流域とする河川の中では最長を誇ります。

 

球磨川(くまがわ)

長さ:115km
水源の標高:1,458m及び1,391m
流域:熊本県
河口:八代海(やつしろかい)


球磨郡水上村の石楠越(標高1,391m)及び水上越(標高1,458m)の、2つの標高の高い源流を擁し、長さも非常に短い。富士川に次ぐ落差を持つ急流です。
上流では、川下りやラフティングなどのレジャーのほか、鮎釣りポイントとしても知られ、8月には、「日本一の大鮎釣り選手権大会」が開かれにぎわいます。

 

 

番外編:常願寺川(じょうがんじがわ)

長さ:56km
水源の標高:2,661mm
流域:富山県
河口:富山湾

知名度が高くないという理由で、三大急流には選ばれていないものの、実はダントツで急流の川が富山県の常願寺川です。
その落差は、世界的な急勾配。
一気に下ることから、途中での汚染が少なく、酸素の新陳代謝も活発で、比較的水が美しいのが常願寺川クラスの急流の特徴です。

なお、常願寺川は知名度が低いといっても一級河川です。しかし、富山県には、さらに急な二級河川があります。

それが、片貝川。
長さ:27km
水源の標高:2,414m
流域:富山県
河口:富山湾


段違いの急流ですね。
日本一の長さを誇る信濃川が、標高2,475mを367kmかけてゆっくりと流れるのに対し、片貝川はわずか27kmと、信濃川の7%の長さしかありません。
圧倒的な速さです…。

 

まとめ

今回は、日本三大急流プラス番外編でした。

それにしても、富山県は急流河川王国ですね。

急流は、日本の独特の地理的特徴が重なりあって生まれたもの。
もっともっと世界に誇ってもいい地理資産だとは思いませんか?
次回は、【三大清流編】です。お楽しみに!

 

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