東京都の東端にある葛飾区金町。金町にある水元公園は、東京23区内で最も広大な敷地面積を持ち、四季の変化が感じられる美しい景観で有名です。
JR常磐線金町駅の北口から歩いて約10分。ほどよく下町を感じられる商店街を抜けて、大型スーパーのすぐ裏道を進んだ静かな住宅街に、今回ご紹介する寒い冬でも緑にあふれる下町カフェ「cafe・hakuta/カフェ・ハクタ」があります。
訪れたのは1月でしたが、カフェの周りは緑であふれていました。草木と白壁との色のコントラストがステキです。入り口から向かって左側の敷地にはテラス席もあります。暖かい日や外で過ごしたいときにいいですね。
外観から想像できない男前なインテリア
中に入ると、思わずため息が。うっとりしてしまう空間が広がっていました。
ネイビーの壁、年季を感じさせる木製のフローリングとカウンター、鉄脚がアクセントになっている椅子、コンクリートの天井に店内を明るく包む裸電球…
コンクリートや鉄といった素材の組み合わせや色使いが、落ち着いたカッコイイ雰囲気を醸し出しています。
また、大きな窓からは柔らかい光が差し込んだり、大きく存在感のある観葉植物が店内の至るところにあったりと、フレッシュで気持ちのいい空間です。
とても解放感のある広い店内で、席数は24席ほど。くつろげるソファタイプと、読書や書き物をするのにちょうど良い高さのテーブル席があります。この日の店内奥のカウンター席では、カフェのスタッフと楽しそうに会話をしているお客さんもいました。
変化する味と食感を楽しめるデザート
11:30~14:00まではLUNCH TIME、 14:00~17:00まではTEA TIMEです。cafe・hakutaはタイ料理をベースとしており、LUNCHI TIMEには3種のデリがのったプレートやグリーンカレーなどがいただけます。
この日訪れたのはTEA TIMEの時間帯。デザートメニューと、After Lunchというサラダ付のタイ料理メニューがあり、どちらも+250円で飲み物をセットにできます。TEA TIMEでもお得に食事ができるのはうれしいですね。
メニューだけで決められないときは、入り口正面にあるガラスケースの前に行きましょう。実物を見て選ぶことができます。
この日は、ゴルゴンゾーラチーズケーキとホットコーヒーをいただくことにしました。
ホットコーヒーは酸味が少なく、深みとコクがあり、とてもおいしいです。老舗のコーヒー店である、神田の斎藤コーヒーから取り寄せているそう。
ゴルゴンゾーラチーズケーキは、一口食べるとゴルゴンゾーラの香りが口に広がり、まったりとした舌触りで濃厚な味です。ケーキのクッキー生地が分厚くて、とても香ばしい。横に添えられているのは、今が旬の金柑のコンフィチュール。ゴルゴンゾーラと意外な組み合わせですが、甘酸っぱくておいしいです。
かなりのボリュームでもうお腹いっぱい!と感じた頃にうれしい発見が。ケーキの底にはごろっとした大きなクルミが入っていました。食べ終わるまでに様々な味と食感が楽しめる大満足のデザートでした。
居心地の良さを生み出すオーナーのこだわり
cafe・hakutaの名前はオーナーである白田真弓さんの苗字からとったものです。
タイ料理店で経験を積んだ後、約7年前に元新聞集配所をリノベーションして「cafe・hakuta/カフェ・ハクタ」をオープンしました。白田さんのお店のこだわりは、堅苦しくないアットホームな雰囲気とサービスだそうです。
お客さんの8~9割は地元のリピーターで、誰もが立ち寄りやすいように工夫しているそうです。たとえば、メニューのお食事はタイ料理ベースですが、小さい子から高齢者の方も食べやすいようにアレンジしているそう。また、1~2ヶ月の間隔で新メニューを加えて、リピーターを飽きさせません。
そして、タイ料理ベースのカフェでありながら、エスニック調のインテリアではないのは、「いろんな方が気軽に入れるように…」、というオーナーの想いからです。
cafe・hakutaには、小さな子供連れのお母さんもよく来店されるそうで、地元の人々の憩いの場になっているようです。
夜にはキャンドルが灯るバーになり、時間帯やシーンに合わせてお店の雰囲気も変えます。
誰もが心地良く過ごせる「cafe・hakuta/カフェ・ハクタ」。
一人で物思いにふけりたいとき、大切な人と一緒にゆっくり過ごしたいときに訪れてみてはいかがでしょうか。
Text by Kanami Niiyama