木造アパート「HAGISO」をリノベーション!「HAGI CAFE /ハギカフェ」(千駄木)

ゆったりとした雰囲気を味わうにはもってこいの場所、千駄木。

千駄木駅を降りてまず驚いたのが、ゆったりと過ぎる時間。
談笑しながら、ゆっくりと歩いている方が多く、谷根千と呼ばれるエリア特有のレトロな雰囲気が街全体に拡がります。
ところどころにいる、のんびりしているネコの効果もあって、自然と歩くテンポものんびりに。

「HAGI CAFE /ハギカフェ」(千駄木)

居心地の良さを感じながら、裏道に入って少し進んだ先に、今回ご紹介する「HAGI CAFÉ(ハギ カフェ)」見えてきました。

たくさんのお店がギュッ!とつまったHAGISO

「HAGI CAFÉ」が入っている、HAGISOは2階建てになっており、1階にはHAGI CAFEの他に、「HAGI ART」というギャラリーや、「HAGI ROOM」という、レンタルスペースがあります。

2階には、「201salon」という美容室や、「pinpin co」というアーティストのアトリエ、「HAGI STUDIO」という設計事務所が入居しています。

「HAGI CAFE /ハギカフェ」(千駄木)

「HAGI CAFE」は「HAGISO」という名称で、1955年から木造アパートとして、使われてきました。また東京藝術大学の学生によって、2004年からは、アトリエ兼シェアハウスとして使われてきました。
しかし、2011年に起こった東日本大震災をきっかけに、老朽化のため解体する方針に。

その際に、入居者一同より大家さんへの、解体される前の最後のお願いとして、「ハギエンナーレ2012」というグループ展が開催されました。

「HAGI CAFE /ハギカフェ」(千駄木)

このグループ展の大盛況により、「HAGISO」の価値が見直され、解体はなくなり、改修され生まれ変わることとなりました。
そして、2013年3月「最小文化複合施設」としてオープンし、今の「HAGI CAFE」があるのです。

コンクリート×木が織り成す、お洒落なカフェ

入ってすぐ、右側に2階に続く階段があり、まっすぐに視線を戻すと、「HAGI ART」が見えます。
お客さんが沢山いて、待たなければならないときも、退屈はしませんね。

店内は、もともとの民家の木を基調にした温かみと、改装時に加わったコンクリートが、良い感じに調和されています。

「HAGI CAFE /ハギカフェ」(千駄木)

店内の席数は、テーブル24席、テラス席も6席ほど。
オープンキッチンが目の前にあるので、どのように料理を作っているのか、目で楽しむこともできるのが嬉しいですね!

「HAGI CAFE /ハギカフェ」(千駄木)

「HAGI CAFE /ハギカフェ」(千駄木)

壁や天井は木造アパートを生かした状態になっており、店内の照明は、小さな電球が様々なところにぽつぽつとあるため、一つの光は小さいが暗く感じず、むしろ和ませてくれます。

季節限定の自家製スイーツメニューで舌鼓

メニューは、2015年5月からスタートしたモーニングメニューや、フードメニュー、またアルコールを含めたドリンクメニューが、それぞれ約30種類もあり、食事からアルコールまでと幅広く、ドリンクだけ楽しみたい方も、がっつり食べたい方にもお勧めな、十分な品揃え。

「HAGI CAFE /ハギカフェ」(千駄木)

また、スイーツメニューもあるので、女子会にもぴったりです。
今回頼んだ、季節限定のマンゴーラムネパフェは、マンゴーアイスがとても濃厚な上に果肉もごろごろ入っていて、まるで生のマンゴーを食べているようでした。

「HAGI CAFE /ハギカフェ」(千駄木)

生クリームもあと引くほど甘くなく爽やかな甘さで、甘いの苦手な人でもぱくぱく食べられそうです。
中に入っているラムネゼリー・マンゴーゼリーともに自家製だそうで、すっきりとした甘さは、夏にぴったりです。

生まれ変わったカフェで過ごす新しい時間

千駄木は個人経営のカフェが多いため、目移りをしてしまいがち。
「どこに行ったらいいのか、わからない!」という方も多いかもしれません。

「HAGI CAFE /ハギカフェ」(千駄木)

「HAGI CAFE /ハギカフェ」(千駄木)

都会の人ごみに疲れて、ちょっと静かな場所でゆっくりしたいとき「HAGI CAFE」を思い出してみて下さい。
木をたくさん使われた室内で、ちょっと一息いれるでもよし、友人と楽しくおしゃべりするでもよし。

静かな路地裏で、「HAGI CAFE」は皆さんを待っていますよ。

"ただいま!"と言いたくなる古民家カフェ「花歩(かぽ)」(西日暮里)

昔の東京が小さく息づく場所

谷根千(やねせん)と呼ばれる地域を知っていますか?
“谷根千(やねせん)”は、谷中・根津・千駄木周辺地区で、東京の下町風情が残る地域。

そんな谷根千地区の西日暮里を訪れてみました。
「西日暮里」は、JR山手線、千代田線、都電と交通利便性が高く住宅地に人気な一方で、谷中銀座商店街や古くからの寺社や民家などの下町情緒を兼ね備え、独特の雰囲気を味わうことができる観光にも人気のスポット。

「花歩/かぽ」(西日暮里)

今回は、西日暮里駅に面している大通りから、ひとつ外れた路地の住宅地内にある「花歩(かぽ)」というお店に行ってきました。

お店の前には、小さな看板がちょこんと主張をしていて、歩いているだけだと見逃してしまいそうです。

「花歩/かぽ」(西日暮里)

花歩(かぽ)は1950年代に建てられた、民家を改装したカフェとなっています。
昔の東京の人々の暮らしが、カフェを通して伝わってくるような暖かさの外観です。

ただいま!と声を出したくなる空間

引き戸を開けると、広い玄関でスリッパにはき替えるのですが、実家を思い出して、少しだけほっこり。
店内に上がると、キッチン兼カウンターが目の前に飛び込んできました。

フレンドリーな女店主さんに案内をしていただいて、木の継ぎ目がわざとふぞろいになっている味のあるテーブルに着くと、最初に目を奪われたのが天井。
民家が建てられた当時の面影がある天井は、いまや洋風な天井が基本となっている都内ではなかなか見ることはできません。

また、周りを見渡してみると、レコードや乾燥させたほおずきなどが飾ってありました。
小物などは、アジアンティストで統一されていて、洋と和のコラボレーションという不思議な空気を感じます。

懐かしさを感じるメニューと、心配りを感じるサービス

可愛い手書きのメニューを開くと、ココアやコーヒー、また梅昆布茶というカフェでは珍しい飲み物も用意されています。
軽食として¥650のケーキセットや、ピザトースト、クリームシチュー、コーヒーゼリーなど、多様なメニューがあり、小腹が空いているときもいいですね。

「花歩/かぽ」(西日暮里)

また、テーブルには一口サイズの小さなチョコレートが置いてあり、口がさびしくすぐに何か食べたい!という方への気遣いや、飲み物と一緒にクッキーが運ばれてくるなど、小さなところに思いやりが感じられます。

何度でも“帰りたくなる”カフェ

花歩では、玄関に置いてあるスリッパなどの気遣いや、店主さんの人柄など様々なところで、実家に帰って来た時のような安心感を感じることができます。

「花歩/かぽ」(西日暮里)

忙しさに追われて、なかなか実家に帰ることが出来ずにホームシックになっている時は、花歩へ行ってみてはいかがでしょうか。
初めての方も、そうでない方も、きっと実家に帰った時のように寛ぐことが出来ますよ。