沖縄地方でようやく梅雨明けが始まった2014年の日本列島。
奄美地方では平年より14日遅く、全国的にも今年は比較的長い梅雨が続いております。
そんなじめーとした季節に関する、降水量の都道府県ランキングをお届けします!
(出展: 総務省統計局「統計でみる都道府県のすがた 2013」 )
ページ下部には2014年の梅雨明け予想日もお見逃しなく!
1位:高知県 3,093mm
年間降水日数(日)(※2):103日
年間快晴日数(日)(※3):29日
年間雪日数(日)(※4):2日
降水量といえば高知県!知っていましたか?
年間降水量とは、転倒ます型雨量計(※1)により計測された年間の総雨量を㎜単位で示したものです。
高知県では、唯一の3,000mm超え!3日に1回、降水を記録しているようです。
高知県といえば坂本龍馬が有名ですが、
彼は、
「雨が降ってきたからって走ることはない。走ったって、先も雨だ。」
という言葉を残しましたが、この土地で育ったが故に、
混乱した幕末の真っ只中にいても、凛と未来を見つめ行動できたのかもしれませんね。
2位:鹿児島県 2,942mm
年間降水日数(日):143日
年間快晴日数(日):16日
年間雪日数(日):5日
堂々の2位は鹿児島県。
特に屋久島の山岳地点は、多くの雨が降ることでも有名です。
豊かで美しい自然が多く残る屋久杉自生林は、この土地で育まれていったのです。
3位:沖縄県 2,896mm
年間降水日数(日):149日
年間快晴日数(日):3日
年間雪日数(日):0日
3日?!沖縄県の年間快晴日数はなんと3日だけです。
カラッと青空とオーシャンビューのイメージが強いですが、
実は快晴日数は少なく、雨が多いの沖縄県の特徴。
4位:石川県 2,859mm
年間降水日数(日):197日
年間快晴日数(日):17日
年間雪日数(日):57日
第四位は北陸の古都、金沢を有する石川県。
年間降水日数では日本一で、雨が降る頻度がとても多いのが特徴です。
2日に1回は雨が降る石川県。傘が手放せません。
天気が晴れのときに異常に喜んだり、ネタにしている方を見つけたら、石川県民と疑ってみましょう。
5位:静岡県 2,846mm
年間降水日数(日):118日
年間快晴日数(日):42日
年間雪日数(日):3日
第五位は、数多くのお茶ブランドで有名な静岡県。
東西に広い静岡県は、全体に温かくしかも雨も降るといった、まさにお茶の栽培にぴったりの場所が多く存在しています。
そのため、大きなお茶産地がいくつもあり、お茶畑の面積も荒茶の生産量も全国の40%を占め、
さらにお茶の流通面では、なんと60%!。まさに日本一のお茶どころといえます。
まとめ
梅雨明け前の降水量ランキングベスト5でした。
高知県の降水量が日本一にも関わらず、同じ四国の香川県の降水量は全国47位!
日本列島の地形が、いかに複雑で多様性の溢れる豊かな自然であることが分かります。
天候の数値から見えてくる日本列島も、とてもおもしろいですね。
これからも風土とフードに関わる事柄を、様々な事象から見て行きたいと思います。
番外編:梅雨明け2014予想(平成26年)
- 沖縄:6月26日頃
- 奄美:7月13日頃
- 九州南部:7月16日頃
- 九州北部:7月22日頃
- 四国:7月22日頃
- 中国:7月22日頃
- 近畿:7月22日頃
- 東海:7月22日頃
- 関東甲信:7月22日頃
- 北陸:7月25日頃
- 東北南部:7月26日頃
- 東北北部:7月27日頃
※平年と昨年や今年の傾向を踏まえた目安です。
天気による指標の定義
※転倒ます型雨量計とは
口径20cmの「受水器」に入った降水(雨や雪など)を「濾水器(ろすいき)」で受け、転倒ますに注ぎます。転倒ますは2つの「ます」がシーソーのような構造になっており、
降水量0.5mmに相当する雨水が「ます」に貯まると反対方向に転倒して水を下に排出します。その転倒数を計測することによって「降水量」を知ることができます。
「降水量」とは、ある時間内に降った雨や雪などの量で、降水が流れ去らずに地表面を覆ったときの水の深さ(雪などの固形降水の場合は溶かして水にしたときの深さ)です。
※年間快晴日数とは、日平均雲量が10分比で1.5未満の日を快晴の日とした年間の日数です。
※年間降水日数とは、日降水量が1㎜以上であった日の年間の日数です。
※年間雪日数とは、量に関わりなく、雪、しゅう雪、吹雪、みぞれ、霧雪及び細氷のうち一つ以上の現象が観測された日の年間の日数です(雪あられ、氷あられ、凍雨、ひょうは含まれていません)。