目白の住宅街の中にある隠れ家カフェ
若者が多く集まる池袋と高田馬場の中間に位置する“目白”。
有名私立幼稚園・小学校が集まる地域で、子どもを迎えにくるお母様たちのコンサバファッションに注目した、“メジサバ”という造語を生んだ街です。
目白駅を出て住宅街を進むと、一歩路地裏に入ると坂道がたくさんあることと建物が密集していることから、建物の重なった様子や急な階段の作りなど、一風変わった街並が広がります。
そのまま進むこと徒歩10分、元は着物屋から始まった落ち着いたカフェ、「花想容(かそうよう)」がありました。
もともと着物屋だった「花想容」は、評判の良かったお菓子やお茶をもっと多くの人にふるまうために、2006年にカフェ用のスペースをリノベーションし、OPENしました。
ここは、大正時代の家屋に作られたカフェで、昔ながらの縁側や日本庭園を楽しむ事ができます。路上に置かれている看板を目印に一歩二歩石畳を進んで小道を進むと、緑いっぱいのぱっと開けた景色が広がっています。
玄関では、靴を脱いでから店内へ。
カフェに靴を履いたまま出入りすることの多くなった日本では、靴を脱ぐ事の方が逆に珍しくなってきましたね。
落ち着く空間で、日本の文化に触れる
店内に入ってスリッパを履き、廊下を進むと、8席ほどのソファーとテーブルが置かれています。畳ではなくフローリングでリノベーションされており、和モダンなインテリアが落ち着く空間を演出。
そこから緑いっぱいの日本庭園のような中庭を眺めることができます。また、店内には着物や帯が展示されており、実際に触ってみて楽しむことができるのも魅力的ですね。
なお、ここでは着物の販売はもちろん着付け教室も行っています。
カフェでくつろぎながら、アットホームなスタッフの方と着物の相談をしてみてはいかがでしょうか。
メニューは、コーヒーはもちろん、お抹茶、ゆず茶など和テイストを取り揃えています。ドリンクは全て500円均一なので、日頃飲まない種類のドリンクにも手がのびそうです。
また、デザードメニューも豊富。
洋菓子から見た目が綺麗な生和菓子まで、ドリンクに合わせて食べ物を選ぶ事ができます。デザートも500円からという値段設定でもいいですね。
いつのまにか時間が過ぎていく空間
店内はとても静かですが、そこに流れる静かな音楽がとても心地よい空間を作り出しています。カフェのスペースはキッチンから離れていて、スタッフの方の目も気になりません。友達同士でくると、ついつい時間を忘れて話に没頭できる空間があります。
着物や庭をみて心で楽しむような空間は日本ならではの文化ですね。ほっと落ち着くことができる空間に癒されます。
カフェ内の身近にある綺麗な着物の和柄をみてうっとりし、遠目では縁側越しに生い茂った自然を感じながら、和の空間を十二分に楽しむことができますよ。