赤坂の料亭をリノベーションした和カフェ「あかりまど」(赤坂)

夜遅くまで、多くのビジネスマンで賑わう街”赤坂”。

きらびやかさと情緒を兼ね備えた歴史のある古き良き赤坂の街は、東京の中心街でありながら、電灯の明かりなどが、どこか昔懐かしい光景。

【リノベ・古民家カフェ No.80】「あかりまど」(赤坂)
そんな通りの奥まった所にぼうっと光る大きな提灯が見えます。”和”の雰囲気漂うカフェ「あかりまど」です。

赤坂らしい、料亭リノベーションカフェ

昔懐かしい提灯や石造り、木の柱などの外観からその面影が感じられます。ガラス張りの開放的な窓、テラスといったカフェらしさ、料亭の古民家らしさの両方を取り入れ、リノベーションカフェならではの味が出ています。

【リノベ・古民家カフェ No.80】「あかりまど」(赤坂)
夜はより一層、味のある雰囲気が際立ち、お薦めです。

和洋折衷が楽しめる空間とメニュー

店内は、障子風の窓、絵が豊富で料亭の面影をそのまま感じられます。一方で、おしゃれなソファー、木の天井に洋風の照明といった和洋折衷のつくりもリノベーションならでは。

少し落ち着いた和風の色で統一されているため、上手く溶け込んでいて素敵ですね。

【リノベ・古民家カフェ No.80】「あかりまど」(赤坂)
和洋折衷メニューや創作和風スイーツなど、”和”をコンセプトにしたメニューが並びます。

【リノベ・古民家カフェ No.80】「あかりまど」(赤坂)
【リノベ・古民家カフェ No.80】「あかりまど」(赤坂)
“和”にこだわった金木犀(きんもくせい)の香り緑茶、しょうが玄米茶は700円、和定食は1500円程度、浮島ドルチェは550円、和洋折衷スイーツは400円~550円。専属パティシエの方が一つひとつ手作りしているというこだわりの強さなら、納得の価格です。

人気の秘密は人情味のある接客

店員さんは気さくで明るく、とてもお喋り好き。
カメラを持っているのを見て、「写真お撮りしましょうか?僕、写真趣味なんですよ。」と言って、わざわざそのカメラで写真を撮ってくださいました。

【リノベ・古民家カフェ No.80】「あかりまど」(赤坂)
それはお店のご主人と常連さんがお話するときのような、気楽な空気感。初めて訪れた人にもとても親しみやすく話しかけてくださいます。

昔懐かしい、日本の伝統が光る和カフェ

店内の障子窓の淵やテーブルに座るとさりげなく目に入る、部屋の脇に並んだそろばんやミニカー、人形などは、どれも昔懐かしいものばかり。

【リノベ・古民家カフェ No.80】「あかりまど」(赤坂)
ふすま風の壁に描かれた花の絵や、黒い組木に白い照明は、まさに古民家。海外から来た旅行者の方にも、日本の伝統を感じていただけるつくりになっています。日本文化に興味のある人にはきっと喜んでもらえるでしょう。

【リノベ・古民家カフェ No.80】「あかりまど」(赤坂)
昔懐かしい料亭の雰囲気をそのまま残した”和”カフェ「あかりまど」。古きよき空気に浸りたいとき、海外からの友達との観光先に迷うとき、
「あかりまど」で情緒あふれるゆったりした時を過ごしませんか。

駅舎の高架下リノベーションカフェ「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)

70年の時を経て、生まれ変わった「万世橋駅」

1943年までJR中央線の神田~御茶ノ水駅間に、「万世橋駅」という駅がありました。

その「万世橋駅」駅舎の一部として使われていたレンガ造りでアーチが美しい高架橋が2013年9月、大規模なリノベーションを経て、当時の雰囲気を残しながらも新たな商業施設「マーチエキュート神田万世橋」として生まれ変わりました。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】「マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)
川沿いにそびえる見事な赤レンガの高架橋

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)
70年前の面影を残す旧駅舎の階段が残っています

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)
階段を上から見下ろすとタイムスリップしたかのようです

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水
当時の万世橋駅周辺を再現したミニチュア模型の街

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水
飲食店やショップが並んでいます

マーチエキュート神田万世橋の顔、「フクモリ」

「マーチエキュート神田万世橋」の中には飲食や物販などの11店舗が並んでいます。
その中でも、核となるショップが山形の自然が育んだ食材をいかしたカフェ兼定食屋の「フクモリ」です。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水
フクモリの入り口

70年前の空気感を残しつつ、リノベーションした店舗空間

フクモリのエントランスは山形の食材や雑貨、外に抜けるスペースには家具や書籍、ファッション雑貨などの物販エリアになっており、客席はそのさらに奥に2フロアあります。

レンガの壁面に沿ったソファ席を含めたテーブル席がだいたい40席ほど。
高架下特有のアーチ状の天井は高く、窓も大きいので、とても解放感のある空間となっています。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)
物販エリア。書籍やファッション雑貨など

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)
高架下特有のアーチ上の天井と70年前から残る赤レンガの壁

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)
壁いっぱいに広がる窓。採光もバッチリです

お客さんの中心層は、秋葉原以外に神田や小川町も近いことから、30代~近隣のビジネスマン、OLの方々が中心といった感じでしょうか。
ランチタイムは山形の食材を使った定食。大人気でいつも満席です。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)

フクモリは2007年に東日本橋に1号店がオープンしました。
連日、多くのお客さんで賑わっている人気のカフェ兼定食屋さんです。山形県産の食材を活かした料理と日本全国から集められた種類豊富に揃うお酒。そして、温かみのあるお店の雰囲気が人気の秘訣です。

施設のリノベーションと、その空間を担うお店

「万世橋」という駅が閉鎖して70年。
その間に都心部には新しい施設が、数えきれないほど作られました。
そして、新たなに誕生した「マーチエキュート神田万世橋」。
その中の大きな空間を担うカフェ「フクモリ」。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)
夕刻のマーチエキュート万世橋

「マーチエキュート神田万世橋」が従来の商業施設と大きく違うところは、歴史的建造物に付加価値を加えて、新たに蘇らせたことです。
都心部には老朽化してきた施設も多く、リノベーションされることが増えていくと予想されます。

その際は、「フクモリ」のような人の集うカフェを誘致することで「マーチエキュート神田万世橋」のように、多くの人に再び愛される施設になっていくのだと思います。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)
カフェメニューも豊富です