自動車整備工場をリノベーション!「OnE drop cafe/ワンドロップカフェ」(日本橋岩本町)

東京東エリアのカルチャー発信地!

「東京の東エリア(セントラルイーストトーキョー/CET)」

当サイトでも何度か紹介しているこのエリアは、東京の新たなカルチャーの発信地として最も注目を集めています。
このエリアは、2005年前後から古い建物をリノベーションした個性的な新しいカフェやショップ、レストラン、ギャラリーが増え、街全体が変化し、新たなコミュニティが生まれ、盛り上がり続けています。

そんな盛り上がりの火付け役であり、このエリアのカルチャー発信元になっているカフェがあります。
そのカフェの名は、

「OnE drop café(ワンドロップカフェ)」。

もともとは自動車の整備工場だった築50年のビルの1階をリノベーションし、2009年にオープンしました。

【リノベ・古民家カフェ vol.13】 「OnE drop cafe/ワンドロップカフェ」(日本橋岩本町)

オーナーが作りたいと考えたのは、「年齢も職業も様々な人が集まる自由な空間」。
店名の“one drop”には「一滴のしずくが波紋を広げ、やがては大きな波になるように」という想いが込められているそうです。

まさにその想いの通り、この「OnE drop café(ワンドロップカフェ)」から様々な広がりや盛り上がりが生まれています。

無骨な空間と、こだわりのお酒やコーヒー、美味しい料理

店内は、車の整備工場だっただけあって天井は高く、開放的。
ゆったりした空間に、ソファとローテーブルが並び、座席数は30ほど。
奥にはカウンター席が5席ほどです。

【リノベ・古民家カフェ vol.13】 「OnE drop cafe/ワンドロップカフェ」(日本橋岩本町)

店内奥の壁面には残されたシャッター、天井には蛍光灯が取りつけてあった痕跡。
店内のいたるところに整備工場の無骨な面影が残されており、それが良い意味での気取らない感じと居心地の良さに繋がっているのでしょう。

【リノベ・古民家カフェ vol.13】 「OnE drop cafe/ワンドロップカフェ」(日本橋岩本町)

【リノベ・古民家カフェ vol.13】 「OnE drop cafe/ワンドロップカフェ」(日本橋岩本町)

ドリンクはビールやカクテルをはじめ、梅酒森蔵やコーヒー焼酎、どぶろく蔵元などの珍しいお酒が揃っています。
また、お酒以外にカフェメニューも豊富。
こだわりのドリップコーヒー、水だしアイスコーヒー、ジャスミン茶、各種ハーブティー、など多彩です。

【リノベ・古民家カフェ vol.13】 「OnE drop cafe/ワンドロップカフェ」(日本橋岩本町)

フードメニューも勿論、充実。
様々な地域の“ローカルフード“を中心に、手の込んだ美味しいものばかりです。

人気の秘訣はイベントによるコミュニティつくり

OnE drop café(ワンドロップカフェ)では、定期的に様々なイベントが開催されています。
アーティストのライブ、DJが入っての音楽イベントをはじめ、落語会、日本酒好きによる日本酒ナイトなるものなど。

そんなイベントを通して、様々なコミュニティが形成されるOnE drop café(ワンドロップカフェ)は多くの人に愛され、いつも賑わっています。

ここ、OnE drop café(ワンドロップカフェ)がいつも賑わっている、そして東京東エリアのカルチャー発信源になっている大きな理由に、“定期的なイベント開催によるコミュニティ創り”があるのだと思います。

【リノベ・古民家カフェ vol.13】 「OnE drop cafe/ワンドロップカフェ」(日本橋岩本町)

OnE drop café(ワンドロップカフェ)の運営方法は、カフェやショップ、企業のみならず、自治体なども参考になる点は大いにありそうですね。

【リノベ・古民家カフェ vol.13】 「OnE drop cafe/ワンドロップカフェ」(日本橋岩本町)

深夜2時まで営業されているので、飲み足りない時や一人でゆったりしたい時、深夜にコーヒーを飲みたくなった時などには是非、“開かれた秘密基地「OnE drop café」(ワンドロップカフェ)”を訪れてみてください。

駅舎の高架下リノベーションカフェ「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)

70年の時を経て、生まれ変わった「万世橋駅」

1943年までJR中央線の神田~御茶ノ水駅間に、「万世橋駅」という駅がありました。

その「万世橋駅」駅舎の一部として使われていたレンガ造りでアーチが美しい高架橋が2013年9月、大規模なリノベーションを経て、当時の雰囲気を残しながらも新たな商業施設「マーチエキュート神田万世橋」として生まれ変わりました。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】「マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)
川沿いにそびえる見事な赤レンガの高架橋

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)
70年前の面影を残す旧駅舎の階段が残っています

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)
階段を上から見下ろすとタイムスリップしたかのようです

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水
当時の万世橋駅周辺を再現したミニチュア模型の街

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水
飲食店やショップが並んでいます

マーチエキュート神田万世橋の顔、「フクモリ」

「マーチエキュート神田万世橋」の中には飲食や物販などの11店舗が並んでいます。
その中でも、核となるショップが山形の自然が育んだ食材をいかしたカフェ兼定食屋の「フクモリ」です。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水
フクモリの入り口

70年前の空気感を残しつつ、リノベーションした店舗空間

フクモリのエントランスは山形の食材や雑貨、外に抜けるスペースには家具や書籍、ファッション雑貨などの物販エリアになっており、客席はそのさらに奥に2フロアあります。

レンガの壁面に沿ったソファ席を含めたテーブル席がだいたい40席ほど。
高架下特有のアーチ状の天井は高く、窓も大きいので、とても解放感のある空間となっています。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)
物販エリア。書籍やファッション雑貨など

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)
高架下特有のアーチ上の天井と70年前から残る赤レンガの壁

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)
壁いっぱいに広がる窓。採光もバッチリです

お客さんの中心層は、秋葉原以外に神田や小川町も近いことから、30代~近隣のビジネスマン、OLの方々が中心といった感じでしょうか。
ランチタイムは山形の食材を使った定食。大人気でいつも満席です。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)

フクモリは2007年に東日本橋に1号店がオープンしました。
連日、多くのお客さんで賑わっている人気のカフェ兼定食屋さんです。山形県産の食材を活かした料理と日本全国から集められた種類豊富に揃うお酒。そして、温かみのあるお店の雰囲気が人気の秘訣です。

施設のリノベーションと、その空間を担うお店

「万世橋」という駅が閉鎖して70年。
その間に都心部には新しい施設が、数えきれないほど作られました。
そして、新たなに誕生した「マーチエキュート神田万世橋」。
その中の大きな空間を担うカフェ「フクモリ」。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)
夕刻のマーチエキュート万世橋

「マーチエキュート神田万世橋」が従来の商業施設と大きく違うところは、歴史的建造物に付加価値を加えて、新たに蘇らせたことです。
都心部には老朽化してきた施設も多く、リノベーションされることが増えていくと予想されます。

その際は、「フクモリ」のような人の集うカフェを誘致することで「マーチエキュート神田万世橋」のように、多くの人に再び愛される施設になっていくのだと思います。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.2】 「フクモリ マーチエキュート万世橋」(秋葉原/お茶の水)
カフェメニューも豊富です