美術館のようなアートな隠れ家カフェ「アーキテクツカフェ」 (人形町駅)


美術館のようなアートな隠れ家カフェ「アーキテクツカフェ」 (人形町駅)

七福神の神社の近くにある、美術館のようなカフェ

日本橋の隣に位置する、人形町。日本橋の隣にある街で、同じく深い歴史を持っています。この町に初めて訪れる人は、大通りにビルが建ち並び、会社員が行き交っているため、ただのビジネス街だと思われるかもしれません。

「アーキテクツカフェ」(人形町駅)
しかし、大通りから一歩裏へ入ると、老舗の有名な飲食店が軒を連ねています。また人形町の商店街、甘酒横町には行列を作るほど人気のたい焼き屋や、道具店、伝統工芸品を売るお店など、下町らしさのあるお店もたくさんあります。

人形町駅の甘酒横町方面の出口を利用すると、下町の雰囲気が味わえるのでおすすめです。

「アーキテクツカフェ」(人形町駅)
また、人形町には七福神のそれぞれの神を祭った神社が七カ所あり、七カ所すべてをまわる散歩コースが人気を集めています。
そのうちの一つである小綱神社の近くに、今回訪れた古民家喫茶がありました。

「アーキテクツカフェ」(人形町駅)
その名は「アーキテクツカフェ」。名前にアーキテクツ(建築)とついていることから分かる通り、建築事務所の中に作られたカフェです。

日比谷線人形町駅の出口A6から徒歩3分ほどの場所。しかし、外に看板などが出ていないため、カフェの前を通っただけではおそらく誰もそこがカフェだとは気づかないでしょう。

「アーキテクツカフェ」(人形町駅)
私が訪れた日も、先客がいなかったためお店がそもそも開いているのかどうかさえ分かりませんでしたが、意を決し、ドアを開けようと手をかけました。
しかし、ドアを開けようと引いても押しても、開かず。やっぱり今日は定休日だったのかとがっかりしましたが、奥から店員さんが小走りにやってきて、ドアを開けてくれました。引き戸でした(笑)。

まるで美術館の中にいるような居心地の良い空間

店内に入ると、4mもある高い天井が、空間だけでなく気持ちも広々とさせてくれます。カフェは長方形のワンルームで、一番奥にキッチン、右手に本棚が並び、左手には2階へ続く階段が。

2階はオープンギャラリーになっていて、展示会の開催期間はいつでも覗くことができます。

「アーキテクツカフェ」(人形町駅)
「アーキテクツカフェ」(人形町駅)
座席数は20席ほど。すべて北欧デザインの家具で揃えられています。北欧の家具の特徴である、淡い色使いの革や布が椅子に張ってあり、また天然の木で作られた机が部屋に暖かみを与えてくれます。
そこにクラシックの静かな音楽がかけられていて、まさに美術館のような空間。アートに身を置く、充実した時間が味わえます。

「アーキテクツカフェ」(人形町駅)
「アーキテクツカフェ」(人形町駅)
メニューはシンプルで、5種類のドリンクのみ。シンプルだからこそ、一つひとつ素材にこだわっています。

今回注文したのはホットコーヒー。神田小川町で作られた自家栽培コーヒー豆を使用しているとのこと。

「アーキテクツカフェ」(人形町駅)
そしてこの素敵なコーヒーカップは白山陶器。一つひとつのこだわりは、「暮らし」を提案している建築事務所ならではのセンスでしょう。

コーヒー・紅茶・ジュースがお値段、500円、日本茶・ほうじ茶が350円です。ドリンクに合わせてお菓子をつけてくれる点や、暖かいおしぼりを用意してくれる「おもてなし」が充実しています。

静かな空間を求めている人におすすめしたいカフェ

店先に目立った看板をだしていない分、知る人ぞ知るカフェ、つまり隠れ家のようなカフェなのが、「アーキテクツカフェ」。

「アーキテクツカフェ」(人形町駅)
自分一人の時間を楽しむための場所としておすすめです。読書をしてもいいし、ただぼんやり座っているだけでもいいでしょう。思い思いに過ごせる空気が流れています。

お店らしくないので入るのにためらわれてしまうかもしれませんが、一度扉を開ければ(引き戸ですよ!)、美術館のような落ち着いた空間にきっと満足するはず。

「アーキテクツカフェ」(人形町駅)
一人で考えごとをしたいとき、北欧デザインに触れてみたい人など、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。