この街で、コーヒーの味にこだわりぬいたカフェに出会いました。
井の頭通りをしばらく歩き、脇道に一本に入った静かな住宅街に立つ、カフェ激戦区に生まれたコーヒー専門店「リュモンコーヒースタンド/Ryumon coffee stand」をご紹介します。
コーヒーの豊かな風味と向き合う贅沢な時間
お店に入るとすぐ、カウンターから店主さんが迎えてくれました。先にここでドリンクやフードの注文をし、席で待ちます。1階には一人掛けの席が2組あり、2階はすべてソファー席です。
落ち着いた色合いですっきりとまとめられた内装は、元々の一軒家の外観と調和するように考え、店主さん自ら手掛けられたそうです。
2階席の窓から外の通りを眺めていると、注文していたホットコーヒー(540円)とチーズケーキ(432円)が運ばれてきました。
まずコーヒーを一口飲んでびっくり!すぐに違いが分かりました。
普段はなかなか意識することのなかった、コーヒーの持つ柑橘類のような酸味や独特の甘さが、口いっぱいに広がります。なめらかなチーズケーキとの相性も抜群です。
それもそのはず、このお店で提供されているコーヒーメニューはすべて、複数種の豆を組み合わせた一般的な「ブレンド」ではなく、生産国や農園による個性を楽しませる「シングルオリジン」。
しかも造り手の顔までが分かる、豆のみに絞り、その種類は約1週間ごとに変更しているというこだわりぶり!
ちなみにこの日いただいたのは、国際的な品評会で度々入賞しているという、エルサルバドルのミラルバイェ農園産のもの。カフェラテ(683円)やエスプレッソ(324円)で味わうとまた違った顔を見せてくれます。
シンプルでスタイリッシュな店内はコーヒーの味を邪魔せず、贅沢な気分に浸ることができます。
気軽に立ち寄れるこだわりのお店
コーヒー上級者納得のこだわりが沢山詰まったこのお店ですが、初心者にとっても敷居は低く、それがまた素敵なところ。
例えば週ごとに変わる豆の特長に関しても、2つの項目に絞って簡単な表現でメニューに書かれているため、初心者にも味のイメージがしやすくなっているのです。
またコーヒーを注文した際は、こちらから頼むことなく砂糖とミルクも一緒に届けられるので、風味の強いコーヒーに慣れない方でも気軽に、シングルオリジンに挑戦してみることができます。
テイクアウトも可能とのことなので、こだわりの一杯を片手に吉祥寺を散策するのも楽しいでしょう。
ぜひあなたもRyumon coffee standで、店主さんのまっすぐな思いを感じながらコーヒーの新しい一面に触れてみてください。