鎌倉の旧邸宅にタイムスリップ
外国人にも人気の観光の街“鎌倉”。
“表”の東口、鶴岡八幡宮の「二の鳥居」を過ぎて小さな喫茶店の看板を目印に細道に入ります。
すると、草木に囲まれた大きなお屋敷を発見。
「野尻」の表札の邸宅カフェの名は「大佛茶廊(おさらぎさろう)」。
「鞍馬天狗」シリーズで有名な、作家の大佛次郎がもてなしの家として所有していた建物を修復し、そのままカフェにしたそう。
大正8年に建てられた茅葺き屋根に数寄屋造りの歴史ある家屋です。
家具やインテリアのデザイン等を手掛けるIDEEが修復に協力しています。
日本古来の“おもてなし”と自然に囲まれた庭園
大きな庭園には「庭園席」が並んでおり、趣のあるお庭を直に楽しめるお席です。日当たりが和らぐパラソル付きで夏場も安心。
「庭園席」のメニューは店内の「お座敷席」より200円程度安くなります。
こちらを希望する際は入口でスタッフの方に申し出ましょう。
普段足を踏み入れることの無い大邸宅。
ドキドキしながら入ると、奥から優しい雰囲気の女性スタッフの方が出てきて「いらっしゃいませ」。
上品な身のこなしでお座敷席まで案内してくれます。
茶亭と呼ばれるにふさわしい日本のおもてなしですね。
ついつい長居してしまう快適なお座敷席
大きなガラス窓から庭園を眺められる広々としたお座敷席。
涼しいお部屋でありながら自然も楽しめます。
思い思いに座ってゆったりくつろぐことが出来ます。
庭園席より200円程高いのも納得のお部屋。
お座敷席はコーヒー一杯1500円から、というと少しビックリ。
ですが、ドリンクが運ばれてきてみるとおいしそうなお茶菓子がついています。
アイスコーヒーはミルクとガムシロップが別々になっており、お好みで調節可能。
ガラスの飾りが施されたオシャレなマドラーつき。
個々の質にこだわった結果の価格ならうなずけますね。
自由にゆったり、歴史を感じる
注文した品が運ばれてきたと同時にお会計も済ませられます。
あとは自由なタイミングで出るだけ。
店員さんの目を気にする必要がなく、快適なのでついつい長居、というお客様も。
会計の時間を気にしなくて良いのも魅力。
旧大佛邸の資料館でもあるこちらのカフェ。
掛け軸や花瓶、仏壇といった造りがほとんどそのままに残されています。
大佛邸当時の白黒写真や展示品が飾られており、史跡見学も兼ねて楽しむ方も。
歴史や文学好きな方には特にオススメのスポット。
昔ながらの大邸宅でゆったりお茶を楽しめる「大佛茶廊」。
ゆったりくつろぎながらお話ししたい時、自然を感じたい時、昔懐かしい空気を感じたい時にオススメです。
土日、祝日のみの貴重な隠れ家カフェをお楽しみください。