ミュンヘンのミュージアムカフェ「TURMSTÜBERL/トゥルムシュトゥーベアル」(ドイツ・ミュンヘン)


ミュンヘンのミュージアムカフェ「TURMSTÜBERL/トゥルムシュトゥーベアル」(ドイツ・ミュンヘン)ドイツ南部の古都ミュンヘンには歴史ある建物が立ち並び、個性的なリノベカフェに数多く出会うことができます。
そんなカフェのひとつ、ミュンヘンの塔の最上階に位置するミュージアムカフェ「TURMSTÜBERL(トゥルムシュトゥーベアル)」は、Isartor(イーザルトーア)駅のすぐそば、中央広場マリエンプラッツからも徒歩5分ほどのところにあります。

カフェが位置するのは、かつての旧市街への出入りを管理していたイーザル門の塔の上!「TURM(=塔)STÜBERL(=部屋)」という店名の由来です。

「TURMSTÜBERL/トゥルムシュトゥーベアル」(ドイツ・ミュンヘン)
塔の1階から3階までは、ミュンヘン出身のコメディアン、カール・バレンティン(1882~1948)のミュージアムになっています。入り口で入場料2.99€(約400円)を支払い、木製のらせん階段をのぼっていくと、最上階の4階にこんな空間が広がります。

「TURMSTÜBERL/トゥルムシュトゥーベアル」(ドイツ・ミュンヘン)
兵士たちが窓から常に目を光らせていたのであろう、かつては防衛施設だったこの場所。現在の店内は、収集家でもあったカール・バレンティンの私物を中心に、これでもかとデコレーションされ、まるでアンティークショップのようです。

「TURMSTÜBERL/トゥルムシュトゥーベアル」(ドイツ・ミュンヘン)
この一角には、シンデレラ城のモデルとなったことで有名なノイシュバンシュタイン城を作った王、ルートヴィヒ2世の肖像画などが集められています。

「TURMSTÜBERL/トゥルムシュトゥーベアル」(ドイツ・ミュンヘン)
音楽を愛し、シンガーでもあったカール・バレンティンが使用したものでしょうか、蓄音機やアコーディオンなども飾られていました。

「TURMSTÜBERL/トゥルムシュトゥーベアル」(ドイツ・ミュンヘン)

ドイツ伝統のスイーツを「ミルヒカフェ」とともに

「TURMSTÜBERL」では、自家製のケーキや香り高いコーヒーをはじめ、白ソーセージやチーズなどのドイツ料理の軽食もいただけます(もちろんドイツらしく、美味しいビールも注文可!)。お願いしたのは「Milchkaffee(ミルヒカフェ)」、3.9€(約520円)。ミルヒカフェとはカフェオレのこと。ドイツのカフェには必ずあるメニューのひとつです。

「TURMSTÜBERL/トゥルムシュトゥーベアル」(ドイツ・ミュンヘン)
コーヒーのおともには、ドイツの伝統的スイーツのひとつ「Schmalznudel(シュマルツヌーデル)」はいかがでしょうか。この地方でよく食べられている軽い揚げパンで、2.7€(約360円)というお値段も魅力です。テーブルの上に置かれている、日本ではプレッツェルとして知られるドイツパン「Breze(ブレーツェ)」は1€(約134円)。好きにつまんでOKです。

「TURMSTÜBERL/トゥルムシュトゥーベアル」(ドイツ・ミュンヘン)
腰をおろすイスは、かつてミュンヘンで伝説的に流行したカフェ「Stefanie(シュテファニー)」から引き継いだトーネット社のものだそうです。

「TURMSTÜBERL/トゥルムシュトゥーベアル」(ドイツ・ミュンヘン)

ミュージアムでポップカルチャーの原点に触れる

階下のミュージアムでは、奇妙でちょっとグロテスクな、ミュンヘンのポップカルチャーを率いたカール・バレンティンの世界観に触れることができます。ぜひともじっくり覗いてみたいところ。

「TURMSTÜBERL/トゥルムシュトゥーベアル」(ドイツ・ミュンヘン)
ミュージアム、カフェとともにオープンは1959年と歴史あるものですが、2008年に市の協力を得てリノベーションされたそうです。

「TURMSTÜBERL/トゥルムシュトゥーベアル」(ドイツ・ミュンヘン)
ちなみにこのカフェがオープンしているのは11時“01”分から17時“59”分までなどと、不思議な時間帯。聞けば、これもやっぱりカール・バレンティン流のユーモアに従って設定されたものだとか。

「TURMSTÜBERL/トゥルムシュトゥーベアル」(ドイツ・ミュンヘン)
こんな風変りなカフェでは、スマートフォンをバッグの奥にしまい、ロマンチックな小説でも広げてみてはいかがでしょう?