地域の魅力をまるごと楽しめちゃう日本流「ロングトレイル」とは


地域の魅力をまるごと楽しめちゃう日本流「ロングトレイル」とは

2009年のトレンドとなった、登山ブーム。
未だに登山人口は、1000万を超すほどの人気を博しています。
登山やハイキングを目的に、様々な地域に訪れている方も増えてきました。

そんな登山も含めた健康志向の方だけでなく、ご当地でしか味わうことのできない食事や
自然を楽しみたい方にもお勧めな新たな地域観光、歩く旅「ロングトレイル」を今回ご紹介します。

「ロングトレイル」って何?

ロングトレイルとは、自然や文化を楽しみながら、山や街道を長距離歩く旅のことです。
欧米などでは非常に盛んで、数千キロにわたるルートもあり、
子どもから高齢者まで多くの方が、歩きながら地域の自然や文化を学び、楽しんでいます。
山頂を目指すことが目的でない登山とも言われています。

欧米ではテントや宿で泊まりながら、一気に踏破するハードなものを多いですが、
日本では数十~200キロ程度のルートが多く、一部分だけを歩いたり複数回に分けて回るなど、手軽な楽しみ方をする人も少なくありません。
テント泊の他、ルート周辺の宿に泊まるなどスタイルは様々。
「ロングトレイル」には、自然を楽しむ事を含め様々な観光機能が付いているのが魅力です。
多くの人々を魅了する観光機能とは、どういったものでしょうか?

その魅力に迫ります。

観光機能その①:自然や名所を楽しむ

ルート周辺には、数多くの歴史的な施設や名所旧跡が。
その土地を時間をかけて廻る「ロングトレイル」は、文化や歴史を学ぶのに最適。
歴史が好きな方や、雄大な大自然を歩くのが好きな方におすすめです。

また、熊野古道や四国八十八ヶ所など、巡礼道や神社・仏閣巡りも
「ロングトレイル」の一種とも考えられ、パワースポットも巡ることもできます。
登山に比べ、負荷が軽く運動以外にも様々な地域の魅力で楽しむことができそうです。

観光機能②:ご当地グルメや温泉を楽しむ

地域ごとに特色ある食事を楽しめるのも醍醐味。
日本各地にある、古くから愛される郷土料理や、地元民しか知らない逸品など、
ご当地ならではのグルメと出会えます。
また、農場などの見学や体験を組み込んだツアーもあり、地域によって優待サービスが受けられる場合も。


そして大自然を歩いて・美味しい物を食べた後の温泉も忘れなく。
「ロングトレイル」のルート上には、温泉や宿泊施設なども満載で、心と身体の癒しにとても良さそうです。

地域の、統一ブランドとしての観光資源「ロングトレイル」

自然を歩きながら巡り、その自然や食といった地域の魅力をまるごと知り、楽しむことができる「ロングトレイル」。
自然、文化、人が触れ合う「ロングトレイル」は今後ますます増えていきそうです。
中には、コース策定の段階から地域住民の積極的な参加を促し、地域が誇りに感じ、
そこから自然に生じるおもてなしのあるトレイルへと育てていく地域もあります。

また来年2013年には、全長280km超の日本最大級の「ロングトレイル」ルートが本格始動。

新潟県の魚沼市と南魚沼市、湯沢町、十日町市、津南町に加え、群馬県みなかみ町、長野県栄村の3県7市町村をまたぐ大規模ルートです。
来年の夏には、全周踏破を目指すスノーハイクイベントなども予定されています。是非トライしてみてはいかがでしょうか。

日経 TRENDY (トレンディ) 2012年 12月号で、2013年の流行予測をしています。ロングトレイルは2013年の予測第1位!


※参照
日本「ロングトレイル」協議会
日本最大級の「ロングトレイル」ルート スノーカントリートレイル