オーナーの人柄が魅力な古民家カフェ「カフェ マル/café maru」(青砥)

葛飾の下町の雰囲気が感じられる、青砥駅。京成線のハブ駅となっていて、上野、千葉、横浜方面に電車一本で行ける利便性が良い駅です。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.73】「café maru」(青砥駅)
駅周辺には昔ながらの商店街や居酒屋があり、商店街を抜けた先にあるのが、お家のようなリノベーションカフェ「café maru」。白い外壁にこげ茶の扉、そしてオリーブの木。おしゃれで優しい雰囲気が漂っているので、見つけやすいですね。

ご近所に住む作家が手掛けた世界に一つの雑貨

店内に入るとまず目に飛び込んでくるのは、たくさんの雑貨たち。壁、天井、窓枠、棚の至るところに雑貨がディスプレイされています。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.73】「café maru」(青砥駅)
特に目を引くのは、入り口から入って正面にある棚に並べられた小さな小さな置物です。近づいて、よーく見ると…なんとクルミの上に赤ちゃんがいます。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.73】「café maru」(青砥駅)
そして天井を見上げると、コウノトリのぬいぐるみ。
さきほどの小さな赤ちゃんを運んでいます!なんともかわいらしいオブジェで、出産のお祝いや出産前のお守りとしてのプレゼントに喜ばれそうですね。

木目が個性的な棚には、秋を感じる色使いや温かみのある布製品、皮を使ったアクセサリーがディスプレイされ、見ているだけでも心が躍ります。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.73】「café maru」(青砥駅)
これらの雑貨はすべて、葛飾区周辺に住む作家さんの作品。店主のお子さんが通っていた幼稚園で、ママ友の紹介で出会ったそうです。
キラリと光るデザインの一点ものに出会いたい方には特におすすめです!

店主特製の手作りメニュー

メニューはおどろくほどリーズナブル。
ドリンクはすべて300円。ケーキセット500円。ランチ800円~、ランチにはケーキセットを+200円でつけることができます。これならいつでも立ち寄ってしまいそうです。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.73】「café maru」(青砥駅)
この日、注文したのはケーキセット。
手作りのチーズケーキとブレンドコーヒーです。甘すぎず、しっとりとした口当たりで、2ピースならペロリといけそう!ブレンドコーヒーはコクが深く、酸味が少ないため、チーズケーキとよく合います。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.73】「café maru」(青砥駅)
店内の座席数は15席ほどで、どこに座っても、雑貨が目に入るほどたくさん置かれています。おいしいカフェメニューをいただきながら、じっくり雑貨鑑賞。雑貨好きにはたまらない空間ですね。

人と人をつなぐ店主の人柄

「café maru」は築47年の古民家をリノベーションし、2012年にオープン。翌年2013年には、耐震強度を高める改装を行うためにいったん休業し、約2年後の2015年1月にリニューアルオープンしました。さぞかし古民家カフェへのこだわりがあるのだろうと、カフェを始めた理由を店主に伺いました。すると、「なんとなくやってみたいと思って…」と意外な返答が…。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.73】「café maru」(青砥駅)
そして、その日偶然お店を手伝いに来た店主のご友人は、「オープンの日にランチの値段も決まっていなくて、私が勝手に決めてしまった」と話してくださいました。マイペースでほのぼのとした雰囲気を持つ店主。周りのお友達は店主の人柄で、ついつい助けたくなってしまうそう。

そんな店主の人柄が垣間見られたのは、お店を週3日しか開けていない理由を尋ねたときでした。店主は「3日以上はしんどいのよ~」とステキな笑顔。
確かに、また来たくなってしまうのも納得です。

【リノベ・古民家カフェレポートvol.73】「café maru」(青砥駅)
店主の人柄で、人が集い、会話が生まれ、新たなつながりが生まれる「café maru」。
ここを訪れるなら、ひとりの時間を堪能するだけではもったいない。

もしこのお店を訪れたら、お店を知ったきっかけや、気になった雑貨などあなたが感じたことをまず伝えてみてください。
「café maru」が、あなたの生活を心豊かな時間に変えてくれるでしょう。

Text By Kanami Niiyama